ワゴンRで新潟日帰り出張

1998.3.18.

 新潟に出張することになった。前に新幹線で行ったことが一回ある。今回は荷物も多いので車で行くことにした。

 バイクでも車でも、私は高速道路が好きだ。日常からかけ離れたスピードでどんどん移動できるのがいい。もちろん料金所は嫌いだ(ちゃんと払ってはいる)。主に通勤に使っているワゴンRと、主に休日に使っているトランスポーター208Dとどちらがいいか・・・ちょっと悩んだが、少しでも楽な方と思いワゴンRで行くことにした。ワゴンRの方がちょっと速いのだ。頑張れば120km/hプラスアルファは出る。軽のイスで何時間も運転するのはかなりの苦行だが、先日レカロに交換したので問題はない。

 前日、新潟で必要な物を買いに行った帰りにラジオを聞いていると、なんと関越トンネルでチェーン規制とのこと。朝、電話で聞いたときには「会社の周りには雪なんか全然ないですよ」とのことだったが・・・さすが関越トンネル。あわててチェーンを買った。

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 朝4時頃に出発した。久しぶりの長距離移動なので気合いが入っている。横浜インターから東名、その後練馬から関越自動車道に進む。関越に入り通行券をもらったのが5時ちょっと前、都内の渋滞は避けることができた。

 所沢、川越とICを過ぎるごとに車の数が減ってくる。やがてあたりが明るくなってきた。やることはアクセルを踏んで道に合わせて走るだけになる。アクセルを踏む、というよりは戻しながら踏みながら、というところか。このワゴンRは3ATで、100km/hを過ぎたあたりからタコメーターの針はレッドゾーン間近まで近寄り、そのままではオーバーレブしそうになってしまうのだ。高速で巡航するときには靴の先をアクセルペダルの右横の内装に引っかけ、土踏まずでアクセルを固定するような走り方になる。

 関越トンネル先のPAに全車誘導中、とのことなのでなにが起きるのだろうと期待していたら、単にPAをシケインに見立ててスピードを落とすことだった。確かに、トンネルから100km/h以上で飛び出してそのままあの坂を下りていったら危険だ。

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 周りは真っ白になり、スキーに行くらしいRVもたくさんいる。昨日のラジオを聞いて覚悟(期待?)していたが、幸いにもチェーンは不要だった。

 雨と雪の中間のようなものがちょっとだけ降ってきて、窓の汚れが激しくなる。何度かワイパーをつかっているうちにウィンドウォッシャー液が無くなってしまい、途中のSAで空き缶を使い水を補給する。手が凍りそうになった。

 関越トンネルを離れるにつれて天気が良くなってきた。思ったよりも順調に巻潟東インターに到着した。

 17時近くまで作業をして、帰途につく。同じ道を帰るだけではつまらないので一般道で隣の三条燕インターまでうろうろする。途中で見つけた酒屋で日本酒を何本か買い、おみやげにした。新幹線ではこんなことは出来ない。

 暗くなった高速道路を延々と走り続ける。スキー場の灯りがきれいだ。クルマで走りながら、思い出すのは昔オートバイで高速道路を走り続けた時のことだ。左右の窓を開け風を思いっきり入れてみたりする。

 横浜に戻ったのは日付が変わる少し前。オーバーレブに気をつけながらの長距離巡航はちょっと疲れたが、久しぶりに自分一人の時間をたっぷり持てたような気がした。


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