名古屋・大阪トランポ出張

2000.1.27.〜28.

photo:東名下り大井松田付近  名古屋の機材を大阪まで運ぶ用事が出来た。それだけなら新幹線と宅急便を使った方が楽だからそうしようと思っていたが、他にもいくつか用事が出来て、できればクルマで行った方が良さそうという状況になってきたのでそうすることにした。名古屋で作業の後大阪まで行って一泊。翌日は夕方まで作業して帰ってくるというスケジュールだ。

 前日は準備のため夜遅くまで会社で作業。このまま出発してしまおうかとも思ったけど、最初の目的地の名古屋には9時前に着いても意味がない。家に帰っては来たものの、完全に寝てしまっては起きる自信が無いし、かといって徹夜で名古屋経由大阪までドライブするのは避けたい。どうしようかとPCの前でボーっとしているうちに3時を迎え、眠くなったので布団へ。しばらくまどろんで「ハッ」と起きたら6時だった。あわてて支度して6時45分頃出発。近所のコンビニで朝食のおにぎりとブラックの缶コーヒー、あと眠気覚ましのガムを調達して東名高速へ。

photo:東名下り足柄付近から富士山  富士山の手前あたりで昨夜雪が降ったとみえて辺りは真っ白だったが、高速道路の路面は問題なし。今回はベンちゃん(トランスポーター208D)での旅。最高速度と加速性能に弱点があるが、今日はなぜか走りやすい。走行車線を走っていてイライラすることも少ないし、追越車線を走っていて「早く戻らなくちゃ」とハラハラすることも少ない。一度も休憩を取らずに名古屋市内の目的地に着いたのが10時30分。約350kmの道のりを約3時間30分だからかなりいいペースだ。その気になった軽自動車よりも遅いベンちゃんでも、これだけのアベレージを稼げたのは嬉しかった。ただ普通に走っただけで、それほど我慢したわけでもないのだ。

photo:もうすぐ名古屋IC  そういえば、名古屋ICから東名阪自動車道に入ってすぐの地下道というかトンネルというか・・・追い越し車線側がまぶしくて仕方がなかったのだが、ようやく日除けがついたようだ。開通したその日にテールライトの破片が散乱していたというほどの場所で、「フラッシュを焚かれたようになる」とテレビにも紹介されていたが、まあ走りやすくなっていた。

 あのテレビでは「仕方がない。改善は難しい」とかなんとか言っていたけど、やればできるじゃんか。


photo:名神下り関ヶ原付近  思ったよりも名古屋での作業が長引いてしまい、昼頃に出発するつもりが結局17時近くになってしまった。ガソリンスタンドで燃料を満タンにしてから名神の一宮ICを目指す。夕闇の高速道路は順調に流れていたが、関ヶ原あたりで雪が降ってきた。

 最初はそのまま走っていたが、次第に路面は白くなっていき、視界もどんどん悪くなっていく。反対車線では事故も起きているようだ。スピードを落とし、車間距離をあけて慎重に走る。途中のICで除雪車が合流してくる姿を見かけたが、運がいいのか悪いのか除雪車よりも前になってしまった。渋滞に巻き込まれなくてよかったのか、それとも「あのとき除雪車の後ろに入っていればこんなことには・・・」と後悔するハメになるのか。

 一時は時速40km/h以下に落ちた・・・というか怖くて落としたものの、渋滞もスリップもすることもなく無事に通り抜けることができた。大阪に近づくにつれて天気も回復。吹田から近畿道に入り、目的地近くのICで下りたのは19時半ごろ。わずか一時間前は外に出たくないような山奥の雪景色だったのに、今では雪どころか雨も降っていない大阪の街中にいる。雪の中ではもうすっかり夜遅くのような気がしていたが、まだ20時前。高速移動をする私とその土地に根を下ろして生活する人たち・・・ほんの数十分で移動できる距離で晴天と雪・・・

photo:無事到着  インターチェンジを出てから少し迷ったが、なんとか知っている場所まで行き、そして目的地にたどり着いた。クルマをしまって更に一仕事。

photo:渋滞  さて翌日。飲み過ぎてふらふらになり、他の原因でもフ〜ラフラになりながら夜まで仕事。食事をしてから高速道路に入ったのが22時頃。ノンストップで6時間かかるとしても到着は4時頃になるだろう。覚悟を決めながら巡航に入る・・・が、京都で渋滞。夜の渋滞は非常に疲れる。15分ほどで抜けたものの、眠気が倍になってしまった。

 我慢できなくて2度ほど仮眠。ふらふらになりながらパーキングエリアにたどり着き、スキー場にいく若者たちのミニバンや四駆から少し離れたところにクルマを停め、エンジンを切って後部座席に横になる。ベンちゃんは走っていないとヒーターが効かないから、エンジンをアイドリングさせていても意味がない。そのうちにキンキンに冷え込んできて目が覚める。室内を暖めるためには走行しなくちゃならないから走り出す。

photo:東名横浜町田IC  やがて眠気も消えてくれて、快調に走ることができた。心配していた雪も全く降らなかった。沼津あたりまでくると「ああ、帰ってきたなあ」と思う。御殿場を越えれば“いつもの道”だ。昔富士山に通っていた頃や、かならず行っていた夏・春のツーリングのこと、去年の帰省のこと・・・100km/hで巡航しながら思い出してみる。

 左のウインカーを出して、東名横浜町田ICの長い分流帯に滑り込んだのは6時だった。昔バイクで初めて愛媛から帰ってきたときは、ここでガッツポーズをしたよなあ・・・などと思い出す。なんとか暗いうちに帰って来ることが出来た。


Fast Trip indexに戻る