帰省 2004年正月 福岡経由
2003.12.-2004.1


photo:東名高速 2003年の仕事納めは26日金曜日。家にいてもきっと大掃除と買い物と酒だけになってしまう。せっかく休みがたくさんあるのだから出かけたいなあと思い、27日に片づけと大掃除をした。遅れていた年賀状作成も28日早朝に一応終了の目処が立った。28日の13時に横浜を出発した。

 目的地は愛媛の田舎。例によってその前に福岡に寄って行く。14時頃、富士山を眺めながら順調に西へと向かう。

photo:浜名SA テレビも年末進行。今年話題になった「GOOD LUCK!!」を二話ずつ再放送していた。浜名SAで休憩しながらちょっとだけ見る。

 今回は空港の近くを通りかかった時に航空無線を聞くのも楽しみにしている。

photo:日没 16時30分過ぎに日没となる。夕日を見て次の日の出や日没を想うのも旅行中ならでは。

 更に、年末の差し迫った時期でもある。今年もあと僅か・・・としみじみした気持ちになる。

photo:渋滞 例によって名古屋で櫃まぶしにするか、大阪でお好み焼きにするか悩むが、名古屋は夕食に寄るにはちょっと早い時刻に通過してしまった。18時15分に彦根の先で事故渋滞に遭遇。渋滞を抜けたのは19時38分だった。大人だけなら空腹のまま大阪まで頑張っても良かったが、子連れなので無理せずに大津SAで夕食とする。ついでに給油。

 渋滞の名所、吹田IC近辺は順調で22時頃に通過。伊丹空港近くでATISを聞いたらちょうどATISが終了する時刻だった。

photo:加西SA 兵庫県に入ったあたりで眠くなり、22時50分に加西SAに入り仮眠。寒さと狭さのため2時間弱で起きてしまい、1時40分頃に再びノロノロと出発。

 下手に熟睡してしまうよりは距離が稼げて都合がいい・・・疲れがたまりすぎないように気を付けなくてはいけないが。

 今回は車中泊は仮眠だけのつもりだったので、自作ベッドは一階だけセットし、二階部分は持ってこなかった。

photo:七塚原SA 2002年夏に山陽自動車道を制覇したので、今回は中国道を走る。学生時代にバイクとクルマで一回ずつ走って以来、約15年ぶりの走行。

 山の中を延々と走る。NHKラジオで沢田研二特集をやっていた。眠気も吹っ飛び、全開でクルージングが続く。

 やがて路肩が真っ白になる。雪だ。たまに本線上にまで広がっている。滑り止めの必要はなかったがやはり緊張する。3時50分に広島県の七塚原SAで休憩。スキー場に来てしまったかと思うぐらいの雪景色。

photo:七塚原SA ちょうど第三子も起きてきた。第三子はこれだけ積もった雪を見るのは初めて。恐る恐るさわり、冷たさを喜んでいる。

 雪玉を作って第一子や第二子にぶつけて遊ぶが、あまりびしょびしょになると大変なので程々にしておく。


photo:下関IC 5時半〜6時半に広島県の吉和SAで軽く仮眠。無事朝を迎えた。子ども達も長距離ドライブを楽しむモードに入っているようだ。

 コンビニどころか商店がまったく見えない朝の風景を横目に高速移動。さすがに高速道路に飽きてきて下関で一般道に降りた。8時過ぎであった。

photo:関門トンネル そろそろ朝ご飯を食べたい、昨夜は高速道路のSAのレストランで夕食だったので今朝はちゃんとした良い物を食べたい・・・と思い、ひょっとしたらフグの雑炊でも食べられるかななどと盛り上がり始めていたところであっという間に関門トンネルに到着。朝食は九州でということになる。

photo:関門トンネル 前回は関門橋、今回は関門トンネルで九州上陸。

photo:小倉 朝食にちょうどいいお店を探しているうちに小倉まで来てしまった。駐車場にクルマを止めて、年末の朝の商店街を歩く。「謹賀新年」の字もあちこちに。

photo:小倉 結局ドトールでモーニングサービスを食べた。思ったよりも出勤前のビジネスマン風の方が多いのに驚く。そういえば今日は月曜日か。

 コンビニで補給をしてから再スタート。昼までに福岡に着けばいいのでゆっくりと一般道を走る。

photo:国体道路 11時30分、無事キャナルシティ付近を通過。毎度のことながらこの景色を見るとワクワクする(ここを左に曲がるとキャナルシティ、斜め右に曲がると中洲)。

photo:博多D とりあえず「博多D」に行ってみる。以前来たときも寄ってみたのだが残念ながら営業時間外だった。

 開店15分前位に到着。並んでいるが全員入れそうな雰囲気。12時ちょうどにのれんがかかり、入店。

photo:博多D 出張やその他の道楽で何度も来ているが、家族で九州の豚骨ラーメン店に入るのはまだ4回ほどしか経験がなく、これがようやく5店目になる。子連れで入るとなると味の他に店の雰囲気だのテーブルやイスの様式だのといろいろ心配な点が増えてくるが、ここは家族連れでも食べやすい。

 やはり東京周辺の店とは違う・・・と喜んで食べるものの、以前太宰府の「H」に連れて行ってもらって以来、その呪縛から逃れられないのもまた事実。

photo:中洲O 食後は近くの公園で軽く遊び、その後友人家族を呼んでキャナルシティ散策。中洲で夕食のあとは私と第一子・第二子で夜食。

 珍しく第二子がオカーサンではなくオレの方に付いてきた。うまいものが食えそうな予感がしたとのこと。先日体験したおむすびの感動を二人にも伝授する。第三子とオカーサンにはおみやげを持って帰る。

 「豚骨」「替玉」に続いて、「塩さば」と「白」まで知ってしまったな・・・お前達。


photo:元元祖 12月30日、今日は朝から夜まで福岡・博多の休日を満喫する日である。午前中は複合商業施設「P」に行き、オカーサンは洋服、オトーサンと子供はオモチャを物色。お店もそろそろ年末モードに入ってきていて、今日から休業の店も多い(中洲の店はほとんどが昨日までだった)。

 昼食はやはりラーメン。色々悩んだが思い切って「元祖」に行ってみる。二店あるが「元元祖」と呼ばれる方だ。ここは美味い不味いではなく、独特の雰囲気を楽しみつつ、なぜかまた食べたくなってしまうような不思議な魔力を楽しむ店だと思っていた。幼児連れには不適と思い今まで避けていたのだが・・・なんと全員が「美味しい」と言う。替玉はもちろん、「替肉」をしてやると第二子が大喜び。女房も「今までの店は濃いめでわざとらしかった。トーサン、これだよ、これ。」と言う。

 そうか・・・そうだったのか。これがよかったのか? これでよかったのか??

photo:キャナルシティ 午後はまた二手に分かれてショッピング。子供・オトーサン組は大手カメラ店の玩具売場で夢の数十分間を過ごす。さっき元祖で店員に思いっきりラーメンの汁をズボンにかけられたので、アウトレットショップでB級ジーンズも購入。

 夜はキャナルシティ内のうどん屋であっさりと美味しい夕食。子供が寝た後はキャナルシティ内を散歩。

photo:キャナルシティ 

photo:キャナルシティ 寒いのでガスのヒーターがあちこちにある。

 地元の人はわざわざキャナルシティに泊まろうなんて思わないだろうから、きっと県外からの宿泊客だけが味わえる・味わいたくなる感覚なのだろう。


photo:九州自動車道 大晦日。昨日買った洋服の寸法直しをちょっとだけして、11時20分に出発。11時37分には早くも福岡ICを通過。

 前回、福岡IC〜太宰府IC間は都市高速を走ったのでこの区間だけ未踏だった。今回はぬかりなく福岡ICまでいったん戻り、九州自動車道に入った。

photo:鳥栖JCT 11時53分に鳥栖JCTを通過。13時過ぎに玖珠SAで軽く昼食・・・カレーパンが美味しかった。

photo:大分自動車道 見るたびに九州ならではと思う壮大な風景。

photo:大分宮河内IC 14時過ぎに大分宮河内ICに到着。今回はフェリー乗り場への最短ルートを狙う。

photo:国道九四フェリー フェリーの時刻はまったく調べていなかった。14時50分に佐賀関のフェリー乗り場に到着すると出航10分前だった。切符売り場に駆け込んで乗船券を購入。70分で三崎に到着。

photo:郷里の集落 三崎港から佐田岬メロディラインを走り、途中から旧道に降りる。今年最後の宵の微光の中、日本一細長いと言われる半島の海岸線を走る。海の向こうに郷里の集落が見えた。

photo:くらがり 

photo:今日の集落付近 三崎港から35分程で無事到着。往路の走行距離は1,399kmだった。


photo:郷里の港 元日はゆっくりのんびりと過ごす。いつもの場所のいつもの夕闇。

photo:郷里の役場支所前 正月に帰省する人へのサービスだろうか、役場の前ではクリスマスツリーがまだ点灯していた。数日前のキャナルシティの夜景を思い出す。


photo:長浜 1月2日。お昼に出発。まずは長浜で旧道を通り開閉橋を渡る。

photo:松山城 今回は松山ではあまりゆっくりしないことにした。松山城を車窓から眺めつつ、路面電車とのすれ違いを楽しみながら、先日ようやく愛媛県に出店したスターバックスに行きコーヒーやココアを買う。車内で飲みながら松山ICへ。

photo:松山自動車道 16時に松山ICから高速移動開始。まずは徳島を目指す。途中の吉野川SAでゆっくり買い物をし、19時に藍住ICで高速を降りる。

 高速道路が無かった頃は松山から徳島まで3時間でなど絶対に無理だった。今じゃ途中で1時間休憩しても着いてしまう。

photo:徳島のうどん屋さん 安くて美味しいものを探して一般道を走る。ようやくうどん屋さんを発見。食事を終えてもまだ20時30分・・・いいペースだ。

photo:神戸淡路鳴門道 20時44分に鳴門ICから再び高速道路へ。21時21分、明石海峡大橋が見えてきた。

 橋からは関西空港のATISも良く聞こえた。飛行機だと今頃コーヒーを飲みながらガラガラの搭乗口で待ち、あと2時間半もすれば家にいるんだなあとふと思う。

photo:日本平SA 本州上陸後、最近出来たらしい阪神高速7号北神戸線を通った。渋滞を避けつつ案内板を見ながらなんとなく走っているうちに迷い込んでしまったのだが、最後の合流以外はガラガラだったし走りやすいしで大正解だった。暗くて寂しい山中の高速道路で、3号神戸線を走るときの華やかさ・ワクワク感はないが。

 途中のSAに何度か寄ったが、トイレに入ったりコーヒーを買う程度でほとんど休憩は無し。仮眠をしようと思っていても、トイレに行って来る間に冷気で目が覚めてしまう。2時55分には日本平SAに寄った。ここでベントラミニカーを発見して購入。夜中でも沢山人がいて時間の感覚がおかしくなる。

photo:横浜町田IC 順調に高速移動。足柄SAも通過して帰ってきた気分になる。このまま一気にと思っていたが、さすがに眠くなってきて4時頃から6時頃まで鮎沢SAで休憩。やや明るくなり始めた6時30分、横浜町田ICに到着。12分後には無事家にたどり着いた。

 復路の走行距離は916km。総走行距離は2,354kmであった。果てしなく遠い道だが、豚骨ラーメンとおむすびが好きなら、そして一緒に楽しめる家族や仲間がいるなら、遠いながら楽しい道なのだ。


Written on 2004.6.13.-2004.6.22.
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