帰省 2005年正月 福岡経由
2004.12.28.-2005.1.3.


photo:東名横浜町田IC付近 今年も帰りますか〜その前にラーメン食べていきますか〜・・・と、一週間前に宿だけ予約しておいた。

 クルマで福岡を経由しての帰省も今回で3回目になる。家族の経験値も高くなり、現地の宿だけ押さえておけば途中どうするこうするという打ち合わせは不要になった。「今年も行く?」「行きたい」「じゃあ去年と同じ感じで」という雰囲気。

 28日15時38分に出発。ワイパーブレードを買ったり使い捨てカイロを買ったり給油したりといろいろやって、16時55分に横浜町田ICから東名に入る。

photo:京滋バイパス 19時20分に浜名SAで夕食。広くてしっかりしたレストランなので、子連れでも安心して食事が出来る。ただ帰省するだけだったら途中で一般道に下りてあれこれ食べていきたいところだが、福岡までとなるとETC夜間割引を使わないとかなり厳しいため、どうしても高速道路上での食事が増えてしまう。おにぎりやパンなどをうまく使いながら節約を図るわけだが、あまり節約しすぎると家にいた方が良かったなんてことにもなりかねない。

 22時30分頃に多賀SAに到着。約1時間休憩。マッサージやってるかなと思ってのぞいてみたら夜はやっていなかった。2時位までやっていれば客がたくさん入りそうな気がするのだが・・・

 前から看板を見て気になっていた京滋バイパスを初走行。乗り継ぎの料金所などもなく、道も空いていて走りやすい。ずっと同じ道ばかり走っていると飽きてしまうので、ちょうどいい気分転換になる。


photo:吹田JCT 29日0時27分に吹田JCT通過。いつものように、太陽の塔を横目に見ながら大阪に来たことを実感。

photo:福石PA 2時過ぎに岡山県の福石PAに到着。ぐっすりと6時まで休憩。

 小雨の中軽く1時間ほど走り、福山SAに入ったら焼きたてのパンを売っていたので朝食にする。美味しい。

photo:瀬戸内海 8時頃、しまなみ海道への分岐を越えたあたりで軽く雪が舞ったが、心配するほどでもなく間もなく突破。瀬戸内海を眺めながら優雅に高速移動。

photo:関門橋 10時半には九州上陸。去年ほどではないがなかなかいいペース。

 いつの頃からか、県境の標識を見るたびに「○○県に入りました〜」「イエ〜イ」と掛け合うのがパターンになったが、やはりはるばる1000km走って九州に入ると声にも力が入る。

 11時15分に古賀SAで休憩と早くもおみやげ購入。11時45分に福岡ICを出てとりあえず博多駅へ。出張や個人的な飲み食いで何度も来ている博多駅だが、やはり家族で、しかもベントラで来ると感動的だ。

photo:ホテル 以前、出張で来たときにご馳走になって大感激したホテルの昼食バイキングに行き、女房子供に同じ感激を体験させてみる。安くて美味しい。皆大感激。

 昼食後は少し早いがホテルにチェックイン。今回のホテルは高級ホテルチェーンの長期滞在型ホテルにしてみた。2人部屋にエキストラベッド2つという質素倹約型の予約だが、キャナルシティのビジネスホテルで2人部屋+1ベッドより安くあがる。部屋は広いし洗濯も出来るし台所もある。2泊の予定だがずっとここに居たくなる感じ。

 唯一の難点は・・・中洲やキャナルシティに歩いていくのが無理ということか。

photo:夜景 そんなに疲れていないつもりだったが、風呂に入ってみたら足先が冷え切っていた。ゆっくり温まり、ベッドでゴロゴロしていると夕方になった。むこうに見える観覧車はどこのだろうと思っていたら部屋の中にマリノアシティのパンフレットがあった。どうやらそこのものらしい。明日行ってみるかと話しつつ、今日はメインイベントの太宰府へ。

photo:太宰府 今回のメインイベントはここ、やはり以前出張の時に味わったHラーメン。家族にも体験させなくてはならない。19時30分の開店時刻より少し前に着いてしまったので、時間つぶしに太宰府天満宮のあたりをクルマで走ってみる。この地に来るのはかれこれ4回目だが、天満宮に来たのは初めてだ。世間的には間違っているのだろうが我が家的には決して間違ってはいない。クルマの中から「勉強ができるようになりますように」と拝みつつ、開店直後のHラーメンへ。

 Hラーメンの後は福岡に戻り、クルマをホテルに置いてから地下鉄で中洲へ。そしていつものように中洲でおむすび。残念ながら第三子とオカーサンはホテルで留守番。5人揃っておむすびと貝汁を味わうのはいつの日か。

photo:太宰府 今回初めて気が付いたが、看板の下行4文字目はガムテープで隠してあった。博多ラーメンにハマってから数回目に「ここが一番美味しい」と教えられ、以来機会がある度にここに通っているが、同名の他の店にもいつか行ってみたいものだ。


photo:マリノアシティ 30日はマリノアシティへ。軽くスタバってから二手に分かれ、買い物をしたり遊んだり。

 有料だが3歳児には夢のような場所もあり、地元の親子と遊ぶ。こっちに転勤してきて住んでいるような気分になる。

photo:元祖長浜屋 昼食は毎度のことながら元祖。3歳児や小学生や主婦に向いているとはとても思えない味と雰囲気なのだが、なぜかうちとは相性がいい。

 元祖は24時間営業だが年末年始は休む。今年の営業は31日の朝5時まで。年内最後の昼食タイムは地元の人やら観光客やらで大混雑・・・といっても10分程待てば入れる。

photo:元祖長浜屋 こっちの友人と待ち合わせて一緒に食べる。込んでいるので第一子と第二子が友人と別テーブルで食べた。小学生のうちから地元の兄さんと一緒に元祖のラーメンを食べ、替玉と替肉をするという幸せ・・・これはプライスレスと言っていいだろう。たぶん。

 昨夜は寝起きで暴れていた第三子も、今日は大人しい。

 最高に美味しいという訳ではないのだが、1000km離れた街に住んでいても年に4回は食べたくなる(食い過ぎか)。女房曰く「変に味を作ったりしてなくて、これが豚骨ラーメンの基本と思える」とのこと。そういわれてみればそうなのかもしれない。

photo:キャナルシティ 午後は再びマリノアシティに戻って買い物の嵐。夜はどうしようか迷ったが、せっかく来たからとキャナルシティで軽く買い物と食事。残念ながら去年入ったうどん店は撤退していた。同じ場所に新しく出来た店でハンバーグを少々。

photo:春吉橋付近 キャナルシティからホテルへの帰り道。キャナルシティに泊まるといかにも観光旅行に来ましたという気分になるが、今回は福岡在住・キャナルシティから家に帰る気分を疑似体験。

photo:ホテル 本当は駐車場は建物の裏にあるのだが、出入口に屋根がぶつかるので正面玄関前のバス駐車場に2日間置かせてもらった。ロータリーのすみに控え目に駐車。

 子ども達が寝てからは夫婦で酒を飲みつつまったりと過ごす。冬のソナタの最終回をやっていたので初めてじっくりと見てみる。

photo:ホテル テレビを見ながら洗濯もする。最初は説明書を読みながらでないと使えなかったが、2日目ともなるとさすがに慣れてくる。


photo:雪  大晦日。起きたら雪景色だった。大通りではクルマの行き来もあるし大丈夫だろう・・・と、このときは思っていた。

photo:ホテル出発の朝 出張ではなく遊びでホテルに泊まったときの、ホテルを発つ朝はなんとなく寂しい気分がする。2日前に到着したときのワクワク感が懐かしい。その分たっぷり楽しんだわけだと自分を納得させつつ荷物をまとめる。

 テレビではいつもの番組も始まり、第三子も大人しくテレビをみている。日本中どこでも生活できそうだなあとホッとする一瞬である。

photo:ホテル出発の朝 「あと一週間居たいなあ」などと言いながら出発。

photo:ホテル出発の朝 積もってはいるがチェーンを履くほどではない。お世話になったバス駐車スペースともお別れ。

 大晦日の福岡市内を走る。元祖の横を通って休業しているのを確認し、いよいよ都市高速へ。少しでも早い時間の船に乗り、愛媛の実家でのんびりするのだ。

 さあいくぞ、さよなら福岡の街・・・と思ったら「都市高速 全面通行止め」という表示が出ている。更にその下には「九州自動車道 全面通行止め」という表示もある。これはやばい。

 「あと一週間居たいなあ」が本当になってしまうのか。年末年始は美味いラーメン屋はたぶん休みだよなあ。

photo:九州自動車道 実家行きを諦めて帰るとか、もう一泊福岡に泊まって様子を見るなどの案が出たが、横浜に戻るにしても広島経由で愛媛入りするにしても九州自動車道が走れないことには身動きが取れない。もう一泊したい気も正直あるけれど、昨日までで十分楽しかったし、今晩泊まるホテルを今から見つけるのは大変だろうし、あっても正月料金で相当高いはずだ。

 雪はもう降っていないし、飛行機は飛んでいるようだし、天気は回復するはずと思い、とりあえず太宰府ICまで一般道を通って行ってみる。鳥栖JCTまでは行けるようなのでとりあえず高速道へ。だめなら福岡に戻ればいいやと思いながら南に走る。

photo:基山PA 11時半に鳥栖JCTの手前、基山PAに入る。しばらく様子をみてみるが、通行止めが解除になる気配はなし。

photo:筑後小郡IC 12時を過ぎても通行止めは変わらず。山越えを決意し、12時34分に筑後小郡ICで高速を下りる・・・というか下ろされる。

photo:R386三春付近 国道を走る。山の中の3桁国道なので平均速度はかなり低くなってしまう。積雪がそれほどでもなく、チェーンが全く不要だったのだけは助かった。

photo:大分道 日田まで来たところで、日田から先がチェーン規制ではあったが開通した。日田の大手自動車用品販売店はチェーンを買いに来た客でまるで魚市場のような活気。
「○○につけるチェーンはどれ?」
「これはどっちに付けるの? 前?? 後ろ???」

 「本線上でチェーンを履くように」と指示されたのでゆっくりめに進んでいく。本線上には今のところまったく雪はなし。しかし金属チェーンを履いたクルマが時速40km/hほどで徐行している。緊張しながら海を目指す。

photo:大分道 だんだん雪が深くなってきた。しかし一車線だけだがよく除雪されていて、スリップの心配はなし。

photo:大分道 反対車線で除雪中の除雪車とすれ違う。左側の車線はチェーン無しで走れるが、追い越し車線はチェーン無しで突っ込むのにはためらいを感じる状態。しかし金属チェーンを履いた乗用車がガッタンガッタンと徐行しているので、雪の状態を見ながら慎重に追い越しをかける。ゴムチェーンやスノータイヤを履いている四駆はかなりのスピードで追い越し車線を駆け抜けていく。

photo:大分道 この辺がいちばん緊張した場所。ところどころで路面が真っ白になっていた。

photo:大分道 海が見えてきた。見下ろす街には雪はまったくない。雪道運転の緊張を解く。

 反対車線ではここから先がチェーン規制なのだろう。出口で大渋滞していた。

 16時44分に宮河内ICを下りる。最初からこのタイミングで通行できると分かっていれば、福岡市内で昼過ぎまで時間を潰す手もあったのだろうが・・・まだまだ旅の洞察力が足りないようだ。

 後日ETCの利用明細を見てみたが、何の手続きもしていないのに、通行止めによる乗り継ぎ割引が適用されていた。

photo:佐賀関港 小さなスーパーマーケットで買い出しをしてから佐賀関港へ。18時の船に間に合った。当初は14時の船に乗りたいと思っていたので4時間遅れということになる。あれだけの通行止めで4時間遅れで済んだのだから、まだ良かった方だろう。

photo:国道フェリー内 大晦日の夜のフェリーだが、そこそこの台数が乗っていた。雪の影響だろう。

 実家には19時45分に到着。4人でどんどん荷物を下ろす。今まではこの手の作業の場合第一子ぐらいしか使い物にならず20分ほどかかっていたが、今回はわずか数分で終了。第二子も十分働くし、第三子もだんだん放っておけるようになってきてオカーサンの手も使える。子ども達の成長を感じる一瞬である。


photo:R378 1月1日は街で買い物を楽しむ。オジーチャンはクルマを運転しないので、大型店舗でのまとめ買いのチャンスはワシらが帰省したときしかチャンスがないのだ。別に何をまとめ買いするってわけでもないのだが、出来合いの寿司を買って帰って家で食べるなんてのもバス通い(約1時間)では気楽にできない。郊外型の大型店が増えて一見にぎやかそうに見えるこのあたりも、車を運転しない老人にとってはなにも変わらなかったり、従来店の元気がなくなってかえって不便になったりしているようだ。

 1月2日の昼前に出発。毎回通る海沿いの道。子供三人で行われる助手席争奪戦も、長距離だと平和に解決する。第一子は今年から中学生。遠出の機会は減ってしまうことだろう。

photo:大街道スターバックス 15時に大街道のスターバックスでコーヒーを買う。店内は込んでいるので車内でのみつつ松山ICへ。

photo:松山道 横目に見える山は真っ白だが、路面はドライ。順調に走行。

photo:高松道板野付近 これまで、古くは瀬戸大橋開通前のフェリー使用、そして最近は福岡経由など、いろいろなルートで帰省してきた。経験上徳島道・淡路島経由で行くのが最短最速ルートなのだが、いちど高速道を下りなくてはならず、ETC深夜割引の効きが弱くなってしまう。少しでも高速代を節約するためには自然と松山道→高松道→淡路道→中国道→名神→東名ルートになる。気ままな自動車旅のメリットが少し薄れてしまうような結果になるのは残念だが、無い袖は振れない。

 徳島=鳴戸に高速道を造るより、藍住=板野に作った方が手っ取り早いと思うのだが・・・たぶん徳島ICを袋小路のローカルICにしたくないんだろうなあ。

 板野付近で4kmほど渋滞。30分ほどノロノロ走行。交通集中による渋滞だった。

photo:鳴戸大橋 18時48分に鳴戸大橋通過。また夏に来たいねと話しながらの高速巡航。お腹が空いてきたので早く淡路SAに行きたいのだ。幼児を連れての旅行は食事を三度三度きちっととらないと大惨事になる。大人だけだったらある程度時間が乱れても平気なのだが。

photo:淡路SA いつもの淡路SAで休憩。

 この先、中国道に合流するあたりで相当込んでいるらしい。今まではそこを避けて阪神高速を通るなどいろいろ工夫していたのだが、先にも述べたようにETC深夜割引のためにはまっすぐ中国道に向かいたい。

 ハイウェイオアシスでおみやげを買ったり、軽食コーナーでラーメンを食べたり、夜景に見とれたりとたっぷり2時間休み、21時20分に出発。休憩している間に、渋滞は我慢できる程度に短くなっていた。


photo:夜明け 大阪を過ぎると、あとはただひたすら走るのみ。

 いつものように大阪を過ぎたところで眠くなり桂川PAで23時から1時半まで仮眠。大津SAでは残量にはまだ余裕があったが燃料を給油。この辺でいれておけば横浜まで保つので、高速道路上での高い給油を一回だけにおさえることが出来る。年末年始や盆休みの走行ではSAのガソリンスタンドが大混雑するので、空まで頑張らずに余裕を持ってSAに入り、給油所が空いていたらサッと入り、大混雑していたらさっさと次のSAまで行くようにするといい。

 仮眠の後はトイレ休憩を2度ほどとっただけで大変順調な走行。6時50分に東名を出て7時に無事到着。いろいろ大変だったが、やはり帰ってよかった。


Written on 2005.2.20.-2005.3.21.
homeに戻る