昨年11月にアップした「エクセルの端数処理」は直接の反響はなかったが、Q&Aサイトの返答にリンクを貼ってくださった方がいらしたようだ。Q&Aサイトはあっちこっちと提携でもしているのか、同じ内容で沢山のページが作られているので多数のページからリンクが張られたことになり、「エクセル 端数処理」でググると当ブログが上位に来るという現象が発生している。ブログはちょっと気を抜くとただの食事日記と愚痴に陥りがちだが、他人様のお役に立つようなら嬉しい限りだ。
今日は棚卸集計の締切日だった。自分担当の分がどうにか終わりホッとしていると、他拠点の集計表について相談を受けた。
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A |
B |
C |
D |
1 |
品名 |
数量 |
単価 |
金額 |
2 |
パーツA |
2 |
6 |
11 |
3 |
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実際に見た表はもう少し複雑な数字だったが、まあ簡単に表現するとこういう現象が起きていた。ワシが見たのは印刷された表だったから推測しか出来なかったが、「たぶん端数処理が原因です」とアドバイスしておいた。上の例だと、単価が「5.5~5.9」で、
切り捨てたつもりで書式設定で「小数点以下の桁数を0」にするとこのような結果になってしまう。
これを避けるにはやはりint関数なりround関数なりを使ってきちんと端数処理をするしかない。社内のルールに合わせて要所要所で切り捨てなり四捨五入なりの端数処理を行い、それに対して数量を掛けるべきだろう。「エクセルで早くきれいにできました」と胸を張ったつもりが、逆に「お前は九九もできないのか」と言われかねないのである。
端数処理のルールはこの手の仕事を進めていく上での前提条件だ。最初にきちんと決めておくのが一番効率がよく、途中でやり方を変えると作り直す部分が大量に発生して大騒ぎになる。ミスが発生する確率がドンと上がってしまうな。「まだそこまでのレベルに達していない」などと言う人もいるが、もっともらしく聞こえるが実はただの言い訳でしかない。問題を先延ばしして余計ややこしくするだけだったりする。
Q&Aサイトでも「自動で切り捨てにできませんか」だのなんだのとクドクド質問している例を見かけたが、この手の処理は人間がキチッと行うべきだとワシは思っている。コンピューターに仕事をさせて楽になるのはワシも大好きだが、ここは人間が担うべき判断の部分だと思う。