低金利


通帳1 帰省する度に貯金をすることを思いついたのは15年程前のこと。春休みや夏休みにオートバイで走っていって、帰りに銀行に寄って1000円とか2000円を預金してくる。きれいなキャッシュカードはもらえるし、何年かしたら利息もついて結構たまっているカモ、なんて考えていた。

 ある時期からは帰省しそびれたり、帰省して入金しようとしたら日曜日だったり(当時は日曜日に動いているATMは少なかった)、カードだけ持っていて通帳を忘れて入金できなかったり(当時のこの銀行のATMは通帳がないと入金できなかった)・・・結果的に何年間かほったらかしてしまった。

 久しぶりに通帳記入をしてみると・・・そこにはバブル崩壊後の金利情勢が一目でわかる数字が並んでおりました。

 平成3年9月に、16000円ちょっとに対して124円の利息が付いている。その後ぐんぐん下がって、平成8年9月には7円になってしまった。この辺から再び入金を始めたのでちょっとわかりにくくなっているけど、更に進んで平成12年3月には約34000円に対してたった7円!! 9年前と比べて倍預けているのに17分の1以下!!!・・・低金利にも慣れていたつもりだったけど、こうやって見ると「昔はたくさん利息が付いたんだなあ」と改めてびっくりする。

通帳2

 金利には関係無いけど、この貯金を唯一下ろしたのは平成2年10月、北海道のレースに出場した帰りのことであった。当時の勤務先に無理言って休みをもらい、ぎりぎりの予算で遠征したら帰りには全くお金がなくなってしまった。勤務先におみやげを買うお金もなくなり、思い出したのがこの貯金。郷里から遠く離れた千歳空港で、たくぎん(これも懐かしい名前だ)のATMにおそるおそるカードを入れてみたら引き出しOKだった(今じゃ当たり前だけど)。当時は消費税って3%だったんだなあ。


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