ユニバーサルデザイン


 ユニバーサルデザインってご存知ですか。

 バリアフリー(もとは建築用語)を一歩進めた、すべての人々に使いやすいデザイン・・・というような意味だそうです。取ってつけたような手すりや、車いすが落ちそうな幅のスロープでよしとするのではなく、最初から誰もが使いやすいデザインを、という設計思想です。

 横浜のとある地下道で、5段ほどの階段があるところに、車いす一台分の幅のスロープがついているのを見かけました。しばらく見ていましたがスロープを通る人はなく、ただ通路の幅を狭めているだけになってしまっていました。もしこれが、通路の半分をスロープにしていたらどうなったでしょうか。車いすの人だけでなく、キャスター付のかばんを持った人や、荷物を持っていない人でも半分はそのスロープを通るかもしれません。また、もしこれが全部スロープだったら・・・
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 テレフォンカードの切り欠きや、シャンプー容器の話などはよくあちこちで語られています。障害者向け・高齢者向けなどと区別するのではなく、誰でも高齢者になる・誰でも障害者になる可能性がある、ということを忘れずにいたいと思います。そして、高齢者や障害者を考慮した製品は、年齢や障害の有無に関わらずすべての人々に使いやすい、という考え方が広がっていくことを願っています。

(1998.4.7.)

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