帰省 2003年夏

2003.8.12.(8.11.)〜8.16.

 夏休み。今年も田舎に帰るのだ。

 去年はクルマで行き、帰りは子ども達だけ急きょ延泊することになり飛行機で帰ってきた。帰りに2人いなくなるのは少々寂しい気分だったので、今回は先に飛行機で向かわせ、帰りは全員一緒に帰ってくるというプランにした。

photo:羽田空港 まずは8月11日に第一子・第二子が出発。二人ともジュニアパイロット(子供一人旅)の対象年齢(ANAでは6〜7歳)を過ぎているため予約時には申し込みをしなかったが、空港でのチェックインの時に係員さんが配慮してくれてジュニアパイロット扱いにしてくれた。第一子だけなら断って一人で行かせる所だが、第二子もいるのでありがたく好意を受けることとする。親には保護者証のような紙をくれるので、搭乗口まで一緒に行くことが出来るようになる。

 子ども達だけで搭乗口まで行かせてみたい気もするが、たどり着けなかった場合に出発が遅れて他の客に多大な迷惑がかかるかもしれない。度胸試しは他の場所でということにしておく。

 ペットボトル入りのジュースと耳が痛くなったときのための飴を持たせ、トイレに行かせておく。一般の乗客がおおむね乗り込んだ後に案内されて出発。オトーサン(オレ)はそれから会社に行って仕事。

photo:ビーズ座布団 翌12日、残るメンバー(オトーサン・オカーサン・第三子)でクルマで出発する。去年同様ビーズ座布団を装着。去年は置いただけだったが今年はヒモでぶら下げるようにし、ほんの僅かだけどバージョンアップ(リビジョンアップか?)。

photo:東名高速 10時30分に家を出るが、銀行に行ったりペットを預けたりしているうちに時間をくってしまい、昼になってしまう。東名は厚木まで渋滞、ペットの預け先から東名に行くまでは相当時間がかかりそうなので別ルートで行ってみる・・・がこれも大混雑。市街地を喘ぐように走り、大井松田からようやく東名に乗ったのが15時。

 高速道路で100km/h出してようやく旅が始まったような気分となる。今年も予算が厳しいので有料道路を出来るだけ走りたくないのだが、日中走行では金と時間は見事に反比例する。

photo:渋滞 18時過ぎ、渋滞となる。電光掲示板には「この先 渋滞2km 岡崎−東名三好 渋滞10km」と出ている。しかしイライラしない程度には動いている。

photo:日没 わずか15分後にはこのような見事な日没となった。

 昔、オートバイで宿予約無しの旅行をしているときには日没を迎えると心細さを感じていたことを思い出す。

photo:トワイライト 更に25分後。トワイライトをゆっくり堪能でき、渋滞がかえって嬉しい。

photo:名古屋IC付近 素晴らしい夕焼けの中で19時に名古屋IC到着。

 大阪まで行ってお好み焼きを食べたかったが、諦めて名古屋で櫃まぶしに変更。ここでいったん高速から下りることにする。

photo:風呂 無事食事も終わり、再び走り出す。東名阪ではなく国道1号線を通ってみる。学生の頃からもう20年近くクルマやオートバイで帰省しているので、変化が欲しいのである(笑)。

 途中で「湯」の文字を見つけてウィンカーを出す。パチンコや映画やゲームセンターなどが一緒になった施設。設備が少々古めでがっかりしたがお湯自体は気持ちが良かった。リフレッシュしていい気分になったところでのんびりと出発。しばらく走るとあちこちに新しそうなスーパー銭湯を発見。次回はこっちだななどと話しながらのんびり走行。

photo:名阪国道 途中、文鳥で有名な町があったようで、電話ボックスの上に巨大な文鳥の飾りがあった。幼少時に飼っていた文鳥のことを思い出して話したりする。後から調べてみると弥富町というところだった。

 巨大なジャスコ(あとで調べたら四日市北店)に寄ったりしながら更にのんびり走る。

 そしておなじみの名阪国道。0時30分頃まで走り、奈良近くの夜景がきれいなPAで仮眠。

photo:夜明け 3時過ぎに目覚め、トイレに行ったり夜景を見たりして3時15分に出発。PAは仮眠や休憩をする人でにぎわっていた。地元の遊び人もいるのだろうか。大黒PAとか保土ヶ谷PAの普段の姿と重ね合わせ、自分がこの辺に住んでいるようなシミュレーションをしてみる。

 目覚め切っていない頭でぼんやり運転するうちに西名阪に入ってしまったが香芝で下りて一般道へ。そのまま延々と大阪を越えて明石まで走る。空いている夜明けの道を快走。

photo:たぶん須磨付近 6時。線路の向こうに明石海峡も見えてご機嫌の風景。

photo:明石 昨夜は一般道をずっと走っるうちにフェリーに乗りたくなった。立ち読みした地図で「たこフェリー」というのがあるのを発見。明石海峡大橋をくぐり、乗り場を目指す。

 天気が良く光がきれいで、なにかをしたくなる朝。

photo:たこフェリー 6時18分、たこフェリー乗り場に到着。本当に「たこフェリー」という名前だった。

photo:たこフェリー フェリー乗り場はまずクルマを停め、車検証を持って徒歩でビル内の切符売り場に切符を買いに行くというパターンが多い。たこフェリーは高速道路の料金所風。ドライブスルーである。

 料金がものすごく安い。思わず係員に向かって「安いね〜」とつぶやく。係員もにこにこと「ありがとうございます」と返してくれる。

photo:明石海峡大橋 6時54分。明石海峡大橋の下をくぐる。いつもの一気走り旅行とはすこし違う気分。

 フェリーは安いし空いているし、船室には子どもコーナーがあって嬉しかった。いろいろな工夫をして通勤やレジャーが楽しくなるよう頑張ってくれているのがよく分かる。

 淡路島では念願の西側を走ってみる。落ち着いていていい感じである。

photo:鳴門大橋 朝食をとろうと走りながら店を探してみたが、時間がやや早いせいかうまく見つからなかった。最南端の道の駅までいってみるが朝はトーストしかないらしい。せっかくこんな海がきれいなところまで来てわざわざ高いトーストを食べる意味はない(だったらコンビニでロールパンでも十分)。適当に誤魔化して四国に渡り、香川でうどんを食べることにする。今年から大鳴門橋から高速道路がつながったようだ。

 途中のSAでうどんガイドを買い、高松近くでいったん高速を下りて店を探す。栗林公園近くの駐車場にとめて近所のセルフ店へ。二歳児を連れてのセルフうどん店詣ではまだちょっと早かったような気がする。まあ、せっかく通りかかったんだし、いいでしょう。

 8月14日。丸一日ゆっくり出来るのは今日だけなのだが、大雨でなにも出来ず。夕方に雨が上がったのでちょっとドライブがてら買い物に出かけた程度。写真は一枚も撮らなかった。

photo:ゆうやけこやけライン 8月15日。11時40分に出発。帰路は5人での走行。まずはお気に入りのR378。高校生時代に自転車で走って以来気に入っているルートである。

 今日は天気も良く、空も海も輝いている。

photo:双海 途中の公園でJJさんと隊長と合流。子どもは海水浴。大人は海を見ながらいろいろお話し。

photo:双海 3台並べて記念撮影。

photo:道後温泉 そして道後温泉。そういえばこのメンバーで来るのは初めてのような気がする。自分も良く来ているつもりになっていたが、よくよく思い出してみたら前回入浴から15年位経っている。

 第三子にもぴったりの大きさの浴衣があった。三人とも団子を喜んで食べている。温泉の外は昔とは大分雰囲気が変わり、美味しそうな店(というかよっていきたくなるような外観の飲み屋)が増えている。

 飲んで泊まりたくなったがそういうわけにも行かず、おみやげを買い込んでクルマへ。更にスーパーマーケット二カ所に寄り、パンや自宅用のおみやげを買い込む。22時過ぎに松山ICから高速道路へ。

photo:徳島道 松山道からいつものように徳島道に向かう。去年は力尽きて寝てしまったが今年は大丈夫。

photo:藍住IC 0時12分。藍住ICから一般道に下りる。淡路島に渡るにはここで下りて高松道から行くのが近そう。初めて走るので少しだけワクワクもする。何もない不便そうな風景を見るとそこで過ごす人々の力強さが見えるような気がするし、思ったよりも店が多くてひらけているとそれはそれで嬉しい。

 わずか8分ほどで高松道板野ICに到着。二日前の風景などを思い出しながら再び高速走行。

photo:淡路ハイウェイオアシス 1時過ぎに淡路ハイウェイオアシスに到着。一時間ほど休憩。夜景がきれいで嬉しいのだが異常に寒い。なのに建物の中はいつも通り冷房しているから凍えそうになる。そういえばTVのニュースでもホットコーヒーの売れ行きがいいなんて言っていたな。

photo:明石海峡大橋 淡路海峡大橋を通って本州へ。行きに乗った「たこフェリー」の話しをしたら第一子と第二子が乗りたがったが、夜中では面白くないのでまたの機会にする。

 しかし、このへんの船は「たこフェリー」とか「カンチョー(観潮)船」とか、子どもウケする名前が多いなあ。

 山陽道から久しぶりに中国道を経由して名神へ。盆や正月には中国道方面は激しい混雑が続くので阪神高速に逃げることが多い。何年かぶりに中国道からの夜景を楽しむ。

photo:菊川付近 大阪を過ぎるといつも通り眠気に耐えられなくなって桂川SAで仮眠。例年このあたりで眠くなる。

 5時半に出発。給油をしたり、家族が起きてきてトイレに行ったりコーヒーを飲んだりとあちこちのSAに寄りながら走行。

 最近はSAにもドトールやモスバーガーなどがあるので嬉しい。昔熱中して読んだ小説に「徹夜で運転して明け方ようやくあいついた一杯のコーヒー」っていうフレーズがあったな。

 名古屋を過ぎたあたりで雨が強くなってきた。ついでに渋滞も激しくなってくる。

photo:由比付近 11時過ぎに由比を通過。いつもならここで輝く海を見て、昨日まで居た愛媛の海を懐かしむのであるが、今年は愛媛も雨でここも雨。

 大雨で天竜川と大井川が増水しており、それの見物渋滞が激しかった。更にその先、上り坂に次のICまでの所要時間表示があり、それを読むのに気を取られてアクセルがゆるむのだろう・・・20kmほど渋滞していた。盆休みならでは。

photo:横浜町田IC 13時45分にようやく横浜町田ICに到着。自宅到着は14時10分。今年の帰省も無事終わった。


2003.12.6.

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