先日の日曜日に、横須賀のうみかぜ公園に行ってきた。BMXのコースがあるという話を聞き、見てみたいと思ったのだ。
ダイエー前の大渋滞を抜け、うみかぜ公園に着いたのは午後2時半頃。駐車場にクルマを入れ、初めてのフィールドにわくわくしながらクルマを降りると、後ろから「イェー」と外人の声がする。見るとアメリカ人の子供がMTBで階段を降りてきたのだった。
階段を上ってみると、円形の通路に「ラブラブ」のベンチ・・・山下公園がきれいになったのか、という感じで、向こうのほうには巨大な芝生のすべり台(?)がある。ちょっと子供向きすぎるなあ・・・と思っていると、反対側がどうやらインラインスケートやらバスケットやらBMXフリースタイルなどのフィールドらしい。行ってみると・・・すごい。いままで雑誌でしか見たことがなかった技が目の前で繰り広げられている・・・なかには小学生もいる。
その先、テニスの壁打ちコートの向こう側が自転車用のショートコースだった。ジャンプ台がいくつかあって、程よく整備されている。クルマの都合で自分用の自転車は持ってきていなかったので、子供にトライさせてみた。6歳の子供でも数回練習すれば押さずに走りきれるようになった。
やがて近所の小学生たちも寄ってきて、いろいろと情報交換(?)をした。
「このコースはすげえよ。なめて走ると怪我するよ」(実際に正月に死亡事故があったらしい)
「あそこにいる○○さんは大会で何回も優勝してるんだよ」
「外人って失敗するとすっげえ悔しがるんだぜ・・・オー!マイ!ガアーッ!!なんか言ってさあ」
「このコースを毎日走ると・・・毎日疲れるよ」
どれも重要な情報だ。
女の子もやってくる。細身のタイヤを履いたBMXで、派手なジャンプはしないけどとてもスムーズに走っていた。段差を越えるときの身のこなしがとてもすばやく、只者ではないな・・・と思っていたらやはりBMXのクラブに所属していて「部屋中トロフィーや盾だらけ」(前出の小学生談)らしい。
しかし、気持ちがいい公園だ。その名の通りうみかぜが強く、いまの時期はちょっと寒いけど、あらゆるスポーツのトップクラスから初心者までがみんな気持ちよさそうに練習したり遊んだりしている。管理人なんかいなくても、予約をとったりしなくても、自然とルールができてみんなそれを守っているのだ(でも駐車場にウンコ座りして唾はいて、たまった唾にタバコを立てるのは嫌だな・・・)。
だんだん暗くなってきて、小学生たちも帰り支度を始めた。モンキースパナと折りたたみ式のドライバーで、外していたスタンドやカゴをMTBに取り付けている。昔、近所の森や河原でオートバイのトライアルの真似事を始めたとき、バックミラーを外したりつけたりしていたときのことを思い出した。
ちょっと前に、パソコン雑誌などで「ー」を省略するのが流行った。
コンピューターが「コンピュータ」、プリンターが「プリンタ」、モニターが「モニタ」、リテラシーが「リテラシ」。最初は、あれ、ないぞ?って感じだったのが、だんだんと目立つようになってきて、「フロッピ」なんて表記まで登場した。N経BPの雑誌に多かった。
工学系ではもともとそのような表し方をしていたという話や、何文字以上はどうのこうのという説を見聞きしたことがある。しかし、流行り言葉と同じで、単に粋がって使っていただけなのではないだろうか・・・使うほうも、見聞きするほうも。
英単語を日本語化するときに、棒読みっぽく、ちょっとだけ語尾を上げ調子にする傾向が多いという話を読んだことがある。アメリカ人っぽい発音をするより、そうしたほうが通っぽく聞こえるのだそうだ。たとえば「mail」を
「メイル」
と発音する人と、
「メール」
と棒読みのような発音をすろ人はどちらが多いだろうか。「server」とか「table」などは、棒読みする人がほとんどだろう。
この話がPC雑誌での「ー」抜き言葉にも当てはまるような気がするのだ。
ちょうど、パソコンが急激に普及したころだった。PC雑誌にはカタカナやアルファベットがあふれた。「ー」を省略する風潮はどんどん盛り上がって行った。「ー」抜き言葉を使っていた人たちは「最新のキーワードを通っぽく使いこなしているぜ」と思っていたのかもしれない。でも実はそれがいかにも“日本風”の表記だった、となると・・・?
ブームは去ったようで、「フロッピ」は廃れ「フロッピー」に戻った(フロッピーディスクそのものが廃れてしまった)。でも「コンピュータ」や「プリンタ」には違和感を感じなくなった。高い波は去り、水位があがったということか。
ブームが去った時期はちょうど「電子マネー」が話題になったころだった。さすがに
「電子マネー」を
「電子マネ」
とは書きにくかったのではないだろうか・・・これがブーム終息のきっかけになったのではないか、と私は想像している。
パソコン(K6-200自作機)の調子が悪くなった。起動に何度も失敗し、数回目でようやく立ち上がる。クロックアップやその他改造などはまったくしていない。怪しいのはビデオカードあたりではないだろうか。相性が悪いといううわさのあるミレニアムとPURE3Dという組み合わせだ。自分の愛車と同じオレンジ色のKTMを大観衆の中でジャンプさせるべく買ってきたPURE3Dだったが、今は仮住まい暮らしなのでコントローラー類はダンボールにしまってあり、PCはWWWとメールだけにしか使っていない。数回トライしてやっと起動、というのは明らかに異常な状態ではあるが、数回トライすればいつかは立ち上がってしまうので、なんとなくそのままでいた。
ミレニアムは知人から長期借用していたもので、これを別のビデオカードと交換することになった。新たに借りるカードは3DもそこそこOKということなので、PURE3Dも外すことにした。期待してスイッチを入れると・・・起動に失敗した。2回目のトライで立ち上がり、予定通りディスプレイアダプタの設定が始まる。Windows98のCDを入れろ、と言われて入れようとすると・・・ない!ダンボール箱をいくつか開けてみるが、ない。95のCDは数枚見つかったが・・・ためしに95のCDで設定してみるがやはりエラーになってしまった。仕方がないので当分VGAでいくことにした。いまも640*480の画面でこのページを作っている。
起動時の不具合はどうやらビデオではなさそう、ということで、次に疑ったのはUSBとTAだ。USB初期のころのマザーボードなので、なんとなく「大丈夫かなあ」とは思っていた。最近、家に電話しても話中になってしまうことが多く、またPCからダイアルアップするときにTAのスイッチをオフオンしないとうまく行かないことがあった。久しぶりにユーティリティを開くと、なんとTAを見つけられない。これはまちがいなくクサい、と思ってUSBからCOM1につなぎなおし、インターネットからユーティリティとファームウェアの最新版を落とした。VGA画面ではなかなか大変な仕事だった。
USBポートを使用不可にし、TAのバージョンアップを済ませ、設定を再確認して画面を閉じようとするとエラーが発生する。何回試しても同じだ。アナログCが開きっぱなしになってしまっているようだ。それだけでなく、アナログAにつないである電話が使えない・・・いけない。これでは家族に怒られてしまう。
スイッチをオフオンしたり、電源コードを抜いて数分待ったりしてみたが状況は変わらず、あきらめてTAは修理に出すことにした。しかし、TAを修理に出してしまうと帰ってくるまで家の電話が使えない。これでは家族に怒られてしまう。そこで、かねてから用意してあった予備のTAをセットした。「予備のTA」というとすごいことに聞こえるだろうが、半年前にアナログAポートがおかしくなり、ファームウェアのバージョンアップもエラーが出て不可能になり、買ってから7ヶ月しかたっていないから修理に出そうと思ったら保証期間が半年だったので頭に来てしまいこんでいたものだ。
予備のTAはなんとか動いてくれた。TAのホームページを見てみると・・・うーむ、今までUSB接続で使ってきたことを悔いるような内容に思えたのは気のせいか・・・?そういえばNTTのTAに不具合が見つかったという報道があったばかりだ。
また引越だ。前回から8ヶ月。期待と不安が混じった仮住まい生活ももうすぐ終わりとなる。
わずかな期間の仮住まいではあったが、思ったよりも快適で、家賃さえもう少し低ければこのままここに住んでしまおうか、といった感じだった。幸い、すぐ近くに次の家も見つかった。この8ヶ月で増えたあたらしい友達ともこのまま遊べるだろう。子供達は泥遊びがもっと上手になった。
荷物を半分ほど運び出し、夕方になって力尽きた。旧宅の玄関前で涼む。トランポから出してあったイスに座り、ビールを飲みながら空を眺めると、思ったよりも早く雲が流れていることに気付く。良く見ればやや低いところにある雲はぐんぐん動いていた。