幼稚園年長〜小学1年生にかけてはシングルギアという方針だったが、第三子誕生等の影響で、クルマで一時間ほど離れたBMXコースまで遊びに行く機会が減ってきてしまった。近所の山はアップダウンが多くてシングルギアを強いていては自転車が嫌いになってしまいそうである。そこで若干方針を変更し、20インチのMTBを導入した。いつもの自転車屋さんに相談したところ、一つ前のモデルを格安で販売してくれた。子供用の自転車はディスカウントストアではなく、同じ位の年齢の子供がいる自転車屋さんでいろいろ話しながら買うのがいいと思う。
写真はローシート加工とハンドル交換(後述)済みの状態。
これがノーマルハンドル。クロスカントリーでよく使われるフラットなハンドルがついている。フラットハンドルも嫌いではないのだが、どちらかというとサドルをグッと上げ、ハンドルは低く遠く(ステムを長く)にして、前傾姿勢でぐいぐい漕ぐというためのものではないかと思う。
私が子ども達に求めているのは「ぐいぐい漕ぐ」ことではなく「スイスイ乗る」ことなので、例によってそういう狙いのセッティングに挑戦してみよう、というわけだ。
この年代では体力そのものは鬼ごっこやサッカーなどでも付くだろう。自転車では自転車そのものの動きを感じ取って欲しいと思うのである。
とりあえず以前にも使ったDH用(とショップでは書いてあった)ハンドルの幅を詰めたものに交換。立ち漕ぎ(というか、立つけど漕がない乗り方)で歩道の段差などに乗り上げたり降りたりするときに、上体をリラックス出来るようなポジションを狙う。
いい感じになった(あまり根拠無し)。が、ステムの突き出し(ハンドルの回転部分の中心からハンドルの芯までの長さ)がまだ若干長い。
かなりおおざっぱな絵だが、ハンドルと手の動きを描いてみた。ステムが長いと上の絵のように、支点から離れたところで左右に動くような動きをするはずだ。ステムが短いと下の絵のように支点を中心にした円に近い軌跡になるはずだ。
前傾姿勢でぐいぐい漕ぐなら上の絵、路面との対話には下の絵、と考えている。
そこでステムを交換。ママチャリのステムなどで合うのがあればそれでもいいのだが、家の近所の店ですぐに手に入る部品でやったためこのような構成になった。
アダプター(通称:なんちゃってアヘッド)を使ったのだが、買ってきたアダプター(右側)はHotrockのステムよりも太かった(ちなみにアダプターは25.4mmでHotrockのステムは22.2mm)。このままでは入らないので、以前GIANT MTX-240Sに使用したアダプター(左)と交換。これは細い本体にフォーク側・ステム側ともにサイズ調整のカラーが入っている。このカラーを外したらHotrockにちょうど良かった。
一番左がカラー付きのアダプターのカラーを外したもの、真ん中が外したカラー、右がカラー無しのアダプター、上の黒いのがステムである。
カラー付きはサイズ違いのときに便利だが、転倒時などにずれやすくなってしまう。買うときには出来るだけカラー無しでぴったり合うものがいいだろう。
ステム交換後。このセッティングが本当に正しいのかどうかは知らないが、ライダーは「のりやすくなった」と言っているし、親は「カッコ良くなった」と思っている。
上体をリラックスさせて、手を前にだすと自然にハンドルをつかんでいる・・・かな?
こんな感じで日々感覚をつかんでいる模様。