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太陽の顔

 女房の友人が出品しているとのことで代々木のフリマに行ってみる。本当は仙台にエンデューロレースを見に行きたかったのだが、ひょっとしたら休日出勤になるかもしれないことと、出張疲れに予算不足もあって断念。まあ仕方がない。

 子どもがほとんどいなかったせいか、玩具やミニカー類がほとんどなく、洋服もこれはと思ったものはMサイズばかりで買えなかったが、それでもなんとかクイックデリバリーのミニカーを発見して購入。さらに彷徨っていると「岡本太郎・・・」という言葉が聞こえた。みると太陽の塔のお腹にある現代の太陽の顔の文鎮がごろっと転がっている。6000円・・・欲しいが悩む。一度売り場を離れ、屋台の佐世保バーガーや沖縄カレーを食べながら気が静まるのを待つ。しかし、食べ終わっても気は同じだった。

 もう一度見に行ってじっくりと手にとって見る。「自分用に大事にしてくれるなら5000円でいいよ」と言われ、つれて帰ることに決定。
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 万博のテーマは確か「人類の進歩と調和」だったと思う(あまりの混雑に『人類の辛抱と長蛇』とも言われていたらしい)が、進歩とか調和なんてどこにも出てこない(笑)。一生懸命考えた未来っぽいことではなく、逆に過去に遡って力強さを身につけ、祭りの中央にそびえ立った。あれから三十数年が過ぎ、つかの間の未来都市の夢の跡には森と芝生の広場が作られ、太陽の塔は今も立ち続けている。岡本画伯は、あの祭りの準備のときから、今の姿を予見していたのだろうか。

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