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プリンター、どれを買う?

 同僚からプリンタ購入の相談あり。今時売っているモノはそうそう当たりはずれはないはずで「どれでも大丈夫だよ。好きなの買えば~?」で済ませてもいいのだが、仕事にも役立つことだし、自分の意見が今時の世情と合っているのかを点検するチャンスでもある。チェックを入れてみた。

 家庭でたまに使う程度、年賀状と写真がメインというごく普通の条件。特記事項としては最近ご結婚されたばかりで、今回の年賀状は少々気合いを入れて作成したい様子である。PCは普通に使えるから写真の印刷はダイレクト印刷ではなくPCに保存し加工して印刷できるだろう。今回はC社のA4インクジェットプリンターの中から検討してみた。

 ざっとまとめると

品名 解像度   インク  速さ コスト  大きさ    価格
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2500 4800dpi 4色(一体) 46秒 18.4円 コンパクト   7,980円(10%還元)
3500 4800dpi 4色(独立) 40秒 13.6円 やや大きい 12,980円(10%還元)
4500 9600dpi 5色(独立) 18秒 14.5円 やや大きい 15,300円(16%還元)

となる。スピードやコストはメーカーのサイトから数字を拾った。インクが複数あって二種類数字が出ているものは安い方を拾ってみた。価格は大手カメラ店の通販サイトを参考にした。

 この中からどれを買うか。同僚は当初一番安い2500を選びそうになっていた。私は3500を勧めた。ランニングコストが一番安いからだ。使用するインクカートリッジを調べてみると、

●2500
 黒 2,210円、カラー 3,150円 → 計5,360円

●3500
 黄・赤・青 各1,050円、黒 1,160円 → 計4,310円

●4500
 黄・赤・青・カラー用黒のセット売 3,870円、黒 1,160円 → 計5,030円

となる。2500はインクだけでなくヘッドも付いているからその分高い(年に一回しか使わず固まってしまった場合にすぐ交換復旧するというメリットもあるけど)し、一色だけなくなっても一式交換しなくてはならないから実際にはもっと高くなるだろう。実際には各色同じようなスピードで減っていくけれど、「青はまだ半分残っている」なんてこともよくあるから、1,000円儲かったような気分になれる。メーカー発表のランニングコスト(標準的な写真やデータを印刷したときのコスト)では3500と4500は0.9円の違いでしかないが、「インク買ってきて」と言われて買い物に行ったときに一つ多くインクを買わなくてはならず、720円高くつく。「こないだ替えたばかりなのにまた5,000円~?」という悲鳴が聞こえてきそうではないか。会社だったら総務に行って「インクちょうだい」で済むが、自分の家では自分で買わなくてはならない。インク売り場で詰替用のインクで大丈夫かと悩んでいる人は非常に多い。ランニングコストというよりも「懐へのインパクト感」とでも言えばいいだろうか、これの実生活への影響は大きいのだ。

 家庭用のプリンター商売は本体を安くしてインクなどの消耗品で儲けるビジネスモデルなので、メーカーとしては4500を売りたいのだろう。ポイント還元率がこの商品だけ高いのがそれを如実に物語っている。上位機種には7色インクなんてのもあるようだ。私はきれいさとスピードはそこそこでいいから、とにかくランニングコストが低いものを選ぶ(実際数年前にこの買い方をした)。

 同僚は結局スピードとCD盤面印刷を重視して4500を選んだようだ。通販よりも店頭の方が高かったらしく、交渉して値切ることに成功したそうだ。確かにスピードは魅力的だしな。インク購入の際の+720円が許容できるなら良い選択だろうな。

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