« ランバーサポート | メイン | 軽ワンボックス »

つぶやき

 ブログを読んでいると、文章がだんだん短くなってきていることに気付く。切りの良いところで改行が入って折り返すのが当たり前、文章とか段落なんて概念はもうなくなってしまっているかのようだ。

 こういう習慣はたぶん電子メールから始まり、それが一般的になったのだろう。思い起こせばパソコン通信でも「一行80文字前後で改行を入れろ」とよく言われていた。原稿用紙を使わされていた世代には思いもつかないやり方だ。おそらく理系の人々がレポート用紙に日本語を書く場合のやり方と似ていて、違和感無く導入されやがて一般化していったのだろう。

 昔は先に文章を書き、書き終わってからVZエディタの改行マクロで整形して改行を入れたりしたものだけど、今は手動で文節の切れ目でどんどん改行する時代になっている。句読点や長音記号が行頭に行かないようにするのを禁則処理というが、そのうち文節の切れ目以外で改行するのも禁則になるのかな。というか、そんな処理をするならワープロって完全に不要になっちゃうな。エクセルを方眼紙にして文章書く人も多いらしいし。

 最近は携帯の画面でメールを読み書きするのもあたりまえになり、ブログも携帯からの書き込みが当たり前になり、更に文章が短くなっている。中には「つぶやき」とか「さけび」が大半のブログもあったりする。それはそれで読んでいて面白いが・・・今はまだギリギリで「普通の文章を読み書きできる人」が洒落で短文を書いている状態だと思うが、文章が長いだけで読むのをあきらめてしまう人も多くなっている。業務で送ったメールも「長いから」と読まない(でも文句は一人前に言う)。かなり凄い状態になっていると思う。

 そのうち今の状態があたりまえになって、そこから更にもの凄い世の中になっていくんだろうな。で、「昔はまだよかった」と。

コメントを投稿