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縦横比

 デジカメで写真を撮って画像ソフトで縮小したりトリミングしてサイトに載せたりしながらもう10年以上が経つ。トリミングをするときは縦横比(アスペクト比)が4:3(1.333または1.334)になるようにしながら作業することが多い。昔、暗室でチマチマと引伸ばし作業をしていた頃の感覚に少し似ていて、面倒だけど楽しい作業だ。
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 もう少しきっちりと写真を撮ってみたくなって一眼デジカメを買ってみたら、縦横比が違うのに気が付いた。今どきはテレビもワイド画面ばかりだから、それに合わせた新しい規格なんだろうなあと思っていた。ところが最近ふと気になって調べてみると、一眼デジカメの縦横比はフィルムカメラ(ライカ判 24×36)と同じ3:2(1.5)だったんですな。長年見慣れたテレビの画面比である4:3(1.333)と同じで、デジカメ写真でも10年以上この比を中心に扱ってきたからすっかりこれが標準のような気がしていたけど、実際は一眼デジカメは伝統のサイズを守っていたのだった。

 そういえば最初の頃のデジカメはビデオカメラ用の部品を使って作ったという話しを聞いたことがあるな。テレビで表示できるのも売りだったから、その辺から4:3なのかもしれない。そういえばデジカメを触り始めた初期の頃は3:2の画面に違和感を感じていたような気もする。いつのまにかそれが標準だと感じるようになっていた。いまだに一眼デジカメの3:2の画面にはワイド感を感じている。
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 ビデオとかテレビとの関連から考えると、今後は16:9が増えていくのだろうか。私の場合、「写真のサイズは今のままが一番良い」などと思いながら実は新しい規格を従来からのサイズと勘違いしていたわけで、今後は何が標準サイズになるかまったく想像できない。感覚とか思い込みだけではあてにならず、数字や歴史を調べて裏打ちしないと駄目なことが分かったのが収穫だった。
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 最近はあまり見ないけど1:1というアスペクト比が好きだ。高校生のときにハッセルブラッドのパンフレットで「正方形の構図」というのを見て惹かれてから、たまに使っている。残念ながらハッセルのカメラを買うまでには至らなかったが、まあワシ程度にはデジカメ写真のトリミングで十分なのだ。
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