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本を探す

 学生時代に仲間と二度ほど行って印象に残っている板橋の洋食屋のことを思い出し、ネットで検索してみたら今もやっているようだ。いくつかのサイトを見ているうちに、「孤独のグルメ」というマンガの中でその店の話しがあること、そのマンガが「美味しんぼ」と対極にあるグルメマンガであること、一部にカルト的人気があることなどを知った。

 無性に読みたくなった。ネットで発注するか本屋で探してみるかしばし悩むが、たまには本屋をブラブラするのも悪くないなと思い帰りに本屋に寄ってみる。ワシの生活圏で22時過ぎで寄ることが出来る本屋は新刊書店が2軒と古本屋が1軒。そのうち2軒に行ってみたが・・・見つからなかった。家に帰ってネットで検索し、送料がかからないよう同じ作者の別の作品も一緒に発注。2日もすれば届くだろう。

 ワシが住んでいる街は駅の近くに小さな本屋が4軒ほどあったが、駅ビルに本屋が出来たり駅近くのスーパーマーケットに本屋が入ったりして3軒が閉店、1軒は書籍販売をやめて文房具販売に専念した。後に駅から離れた所に郊外型の書店が出来てそれなりに賑わっていたが、なぜかこれも閉店してしまった。今は駅ビルとスーパーの2軒だけが残っているが、専門的な書籍は皆無だ(元々期待していないが)。今まではコアな本を探すときはまず横浜に出て栄松堂か有隣堂へというのがパターンだったが、欲しい本が決まっているときはネットの方が断然便利になっている。ポイントも貯まるしな。今回も「次に電車で横浜に行ったときに探す」という選択肢もあった訳だが、ネットで購入した。理由は「早く読みたい」と「横浜に行っても見つかるとは限らない」からだ。

 本屋が勝っているのは「立ち読み」が出来ること位ではないだろうか。なので立ち読みを許す余裕のない小規模の店舗は相当苦しいだろう。学生時代は横浜駅を通るたびにあちこちの本屋で立ち読みをし、気に入った本は買ってきた。当時やっていた学問にまつわる内容はもちろん、お気に入りだった作家の本や趣味のオートバイの本・・・売り場を覚えているだけでなく、本の並び順まで覚えていたこともあったっけな。ネットでは店舗と同じような立ち読みは出来ず、最初の数ページだけとか、紹介文を読んで買うようなやり方になる。欲しい本が決まっている場合は便利だけど、テーマが決まっていてそれに合う本を何かを読みたいなという時にはあまり役に立たない。かといって本屋に行ったところで現物がなければ立ち読みもできない訳で。

 本屋にイスを置いてゆっくり立ち読み(座り読み?)が出来るようにしたり、カフェを併設したりという話しを聞いたとき、以前は「なんでそんな売上につながらないことを」と思ったものだったが、最近はこういう事なのかなと思うようになった。便利さと数字だけではなく、文化的な役割が書店にはあるはずだ。ネット書店と一般書店の利用はバランスを考えたいと思った。

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