« スポーツジム36回目 | メイン | スポーツジム37回目 »

「孤独のグルメ」

 家に帰ると無事到着していたので早速読んでみる。一見あっさりとしていて、しかし深い。ワシが探し求めているトンコツラーメンのようなマンガだった。

 このマンガを知るきっかけになった洋食屋だが、調べてみるとマンガに出てくるのは大山店で、ワシが行ったことがあるのは多分板橋店だ。中国人と思しき新人がいびられながら一生懸命やっているというシチュエーションは全く一緒で、ぼんやりと覚えていた学生時代の一こまをハッキリクッキリ思い出した。自分でもよくこんなことが脳味噌の片隅に残っていたなあと呆れている。肝心なことはほとんど覚えていないのにな。

 あの店員、二度目に行ったときに「ああ、だいぶ慣れたね。よかったね」と思った位だった。リーダー格の調理師は客の前で新人二人をバリバリに怒鳴りつけながら調理し、一息つくと客をにらみながらタバコを吸っていたような。こっちもいつか怒られるんじゃないかとビクビクしながら食っていたような気がする。でも料理は美味かった。

 ただ、口調は厳しいし客の前でやるのはどうかとは思うようなやりとりではあったが、中心には「育てる」という気持ちがあったよう感じていた。二度目に行ったときにはあの中国人と思しき店員は確実に成長していたから、ワシの感想は間違いではないだろう。どこかの相撲部屋とは違うのだ。

 マンガの中ではワシが実体験した店よりも陰険な雰囲気だった。ネットで調べてみると最近はそういうこともなくなり、黙々と料理が作られているという。いつかまた機会があれば行ってみたいが、大阪とか愛媛とか福岡だとそれなりにチャンスを作って行こうとするだろうけど、板橋は微妙に近くて微妙に遠い。ズルズルとまた20年ぐらい過ぎてしまいそうだな。

コメントを投稿