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リライアビリティ

 今年のISDEに、鈴木健二選手がWR250Rで出場すると聞いてびっくりした。

 ISDEというのは日本語に訳すと「国際6日間耐久オートバイレース」で、サッカーのワールドカップのように国別対抗戦の形式となっている。年に一度開催され、今年は第82回らしい。団体競技なのだが日本からは長い間一人しか参加していなかった。昨年はじめて日本からもトロフィーチームが出場し、今年はいよいよ日本初の金メダル獲得かと期待が高まっていた。鈴木選手は日本人で一番金メダルに近い選手として期待されていた。

 去年はたしかWR250Fをベースに、セルスターターを外してまで軽量化して出場していたはずだ。それがなぜ・・・というのが最初の印象だった。そういえばセローが登場したときも羽鳥のレースで1,2フィニッシュなんて記事を読んだなあとか、第一回ITDEでもXT250Tが凄く速かったらしいとか、TT-Rが登場した直後のスキー場のレースでは有名人が皆TT-Rに乗っていたことなどを思い出した。

 いきなりトロフィーチームじゃなくてクラブチームでやった方が良かったんじゃないかとも思うが、でも考えてみれば、ISDEはライダーのテクニックだけじゃなくてマシンのリライアビリティ(信頼性)も問われる競技だ。完走は当たり前、銀メダルでも「ほら、250Fにしておけばよかったのに」と言われてしまう状況を分かった上での選択だから、マシンにも相当の自信があるのだろう、と思っている。

 ワシとしてはWR250Rにはとても期待している(ISDEへの参戦は正直予想外だったが)。オフロードバイクを取り巻く環境は厳しくなる一方だが、WR250Rはそのうちのいくつかをクリア出来る可能性を持っている。あとは人間次第だなと思う。

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