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月末

 月末作業でトラブル発生。データを見るとどうも末締めの締め日繰越が行われていない様子だ。

 日本語では「末」とか「月末」っていう便利な言葉があって、それで取引先への請求を締め切ったりする。ところがこれがけっこう曖昧な言葉で、20日締はかならず20だけど、末締は31だったり30だったり28だったりして、たまに29だったりもする(閏年は閏年でまた単純に4年に1回とは言い切れないようで、それは以前調べて書いた)。たいていのシステムでは取引先の締日を2桁で管理していて、末締の場合は「31」と登録しておくのが普通だろう。で、11月の末締のパラメータを「31」でやるべきところを「30」で実行してしまい、全データ空振りしてしまったようだ(実際にはもう少し複雑な事情があったが、ここではとりあげないでおく)。

 「30」とか「28」だったらエラーにするという方法も考えて業者さんと相談したけど、30日締という取引先が今後絶対に現れないという保証はないので良くないという結論に。確かに、締日が5日毎ってのは決まりじゃなくて習慣みたいなもんだろうしな。

 しかしこのままではよくない。このトラブルが起きる可能性は何年も前から気付いていて「気をつけるように」とは言っておいたが起きてしまった。今回また「気をつけて」と言ったり、長時間説教したところで(しないけど)次もまた起きる可能性がある。気付いていたのに「気をつけろ」だけで放置してしまったのはワシの責任だ。

 しばし考え、作業チェックリストの日付記入欄に「5・10・15・20・25・31」と選択肢を作りマルで囲む運用に切り替えることにした。今まではそこは「   年   月   日」となっていて、数字は手書きだった。普通の人間だったら11月の月末は「30」と書くのが当たり前だ。そこで「31」と書いて貰うためのチープな工夫である。これで間違いが発生する確率は0とは言わないが減るだろう。

 さらに、繰越を実行したことが確認出来る画面を作成し、そこの数字が0になっていれば作業完了というチェックを入れることにした。これでトラブルが発生してもすぐ気付いてやり直しが出来るようになるはずだ。

 以前だったら「気をつけろ」だの「しっかりしろ」だの「仕方ねえなあ」で終わっていたと思うが、飛行機に再び興味が出てきてパイロットのブログや本を中心にいろいろ見聞きしているうちに、影響を受けて少々やり方が変わってきているのであった。予算が限られているので何千万もかけるのは無理だけど、チープな工夫でも同じ効果は得られるのではないかと思う。

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