« イメージ整体・イメージ鍼 | メイン | 関数 »

規約改定騒動

 mixiの規約改定騒動を興味深く見守っているところだ(ユーザーじゃないけど)。ブログサービスの著作権については以前(2005年1月)にも採り上げたことがある。mixiは単なるブログサービスとは違うんだろうけど、著作権についての問題は同じだろう。

 プロやセミプロでも相当困っている人がいるようで、すぐ辞めないとだのなんだのと騒ぎになっているらしい。でもそもそも、プロがそういう所に作品を置いておくのが間違いではないか。出来て数年の、まだ信用できるかどうかわからない組織が「無料ですよ。設定すれば仲間内だけで楽しめますよ」と言ったからといって、後から運用がどう変わるかは分からない。これが写真のギャラリーなら写真を引き上げればお終いだけど、デジタルのデータはいくらでも複製されて残るからな。文筆業で用心深い人はそもそもeメールだってそのままでは使わないんじゃないかな。eメールは誰に見られるか分からないんだから、プロやセミプロだったら原稿は最低でも圧縮して添付して送る位の用心が必要だろう。郵便では、大事なことはハガキではなく封筒に入れて受取人にしか見えないようにするのが常識だ。あれと同じだ。

 友達にしか見えないように設定したとしても、設定のミス(ユーザー側だけじゃなくサーバー側にも)があったり何者かに変更されたりしたらアウトだし。もしそうなったとしても無料のサービスだから「申し訳ございません」だけで終わりになるに違いない。有償サービスだとしてもせいぜい何ヶ月分かの費用がチャラになる程度だろう。

 インターネットの掲示板類が殺伐としている中で、mixiは確かに改めて新鮮で安心な気分になれる場だったと思う。でもそれはもうとっくの昔に過去形だ。まあ、上手く着地しないと株価もヤバいから、今回の騒動はきっと良い方向に乗り越えてより素晴らしい場所(笑)になっていくんだろうけど。

 「友達同士の安心できる場所」なんて都合良く思い込まずに、絶えず気を配っていた方がいいと思うな。いきなり出版されちゃうことは多分ないと思うけど、友達だけに読ませたつもりのつぶやき・ボヤキ・嘆きが「mixiで見かけたサラリーマン・OLの喜びと悲しみ」なんてコラムでいつの間にか使われてた・・・なんてことが起きる可能性は・・・現時点では100%無いとは言い切れないはずだ。mixiだろうがブログだろうがメールだろうが、インターネットにつながっていて人が係わっている以上、100%の安心は残念ながらあり得ないんだな。

コメントを投稿