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2007年04月04日

プリウス

 勤務先がよりいっそうのコストダウンや経費節約を迫られている。売上はなんとか保っているが、原材料費が高騰してかなりヤバいことになっているらしい。いくつか出てきた節約案の中に「プリウスの代替」ってのがあった。勤務先にはプリウスが数台あるのだが、リース代がかなり高いらしい。1500ccぐらいの安めの乗用車をうまく利用した方がコストダウンになるようだ。買ったばかりの車をすぐに売るのも逆にもったいないので、今後の方針・・・ということになりそうだ。

 周りにも何人か、プリウスやハイブリッドのエスティマなどを欲しがっている人はいた。けれども皆購入には至らなかった。車そのものが高いし、バッテリーのメンテナンス代もかかりそうだしで、エコな気分には浸れるけれどもかなりのお金がかかるのだ。エコロジーのために多少の負担が増えるのは仕方がないことだが、負担が増えた分だけ本当にエコロジー効果があるのかと言う点ではプリウスには疑問を感じる。クラウンとかマーク2を検討していた人がプリウスに乗ればエコロジーかもしれないが、ビッツやイストで大丈夫ならそっちの方が財布にも地球にもローインパクトなんじゃないかな(当たり前か)。

 国会議員や県知事がプリウスにしたなんて話しも見聞きするが、本気で経費節約するならプリウスでも甘い。プリウスに乗る姿がマスコミに報じられることでイメージアップになるんだろうけど、実際の庶民の生活はもう少し厳しいところで営まれている。プリウスはパフォーマンスはいいけどコストパフォーマンスは今ひとつだよな。それなりの立場にはそれなりのステータスの車が必要という考え方も分かるが、今はそんなことを言っている場合ではないような大赤字なんじゃなかったっけ。

2007年03月11日

2時間だけ遊ぶ

 土日にまとまった時間を取る事が難しくなってきているので、2,3時間程度で軽く楽しめる趣味にシフトしているところだ。本当はオフロードバイクに乗ってあちこち走りたい。旅もしたい。でもワシがしたいそういうことは2時間ちょっとでは無理だからな。今ワシに出来ることは、再び時間が取れるようになったときにすぐにまた乗れるよう準備しておくぐらいだろう。

 2時間程度で遊べるっていう見方で考えると、ハーレーに乗ってコーヒー飲みに行くなんてのがとても楽しそうで素敵に思える。今までオフロードが好きか嫌いかとか走破性だとか走り応えといった観点ばかり考えてきたけど、育児や家族生活の隙間でちょっとだけ自分の時間を楽しむにはオフロードはちょっと負担が大きすぎる。自転車でもダウンヒルが下火になり、MTBも下火になり、ロードが多くなってきているのはこういう理由もあるんじゃないかな。2時間ではスポーツを楽しむどころか、フィールドにたどり着くことすら無理そうだしな。

2007年03月07日

レクサスウォッチ その4

第3回
第2回
第1回

 そういえば先日お台場に行ったとき、トヨタの巨大展示施設に行ったらレクサスのコーナーもあったな。レクサスってトヨタであることを前面に出さずにやるんだと思っていたが、やはり母国ではそうも言っていられないのかな。

2007年02月22日

大型スクーター

「4スト250cc単気筒でもこれだけ売れるバイクって出来るんだね」

と思った。「スクーターブーム」と言ってしまえばそれまでの話しだが、こういう角度から見てみると結構凄い事じゃないだろうか。4ストローク250cc単気筒が人気ナンバー1になるなんて誰か想像していただろうか(もっとも、その前にTWが人気バイクになるという快挙というか異変もあったな)。

 大型免許が取りやすくなって、いきなり750ccや1100ccに乗る人も多くなった。けれども、普通の父親がいきなりそんな遊びをするのは難しい。私の周囲では通勤など他の理由と組み合わせてなんとか許しを得て乗っている人が多い。でもほとんどが250ccだ。250ccクラスってのは車検がないし高速道路には乗れるしで長く乗るにはちょうどいいクラスなのだが、バイクメーカーのラインアップは大型バイク中心になってしまい、250ccで格好良く乗れるバイクが少なくなっていた。外観を1100ccとか750ccと同じにしたり、車名から排気量を無くすなどして「小さい」というイメージを持たせないようにしたバイクなど各社試行錯誤をしていたようだが、今ひとつパッとしなかったように思う。若者の体格が良くなって、250ccだとどうしても小さく見えてしまうことも影響しているように感じる。名車VT250もファッション重視でタイヤが太くなったと思ったら今度はツアラー風になり、その後イタ車のミニチュア風になったりと“迷走”した。

 今までのバイクは1100ccとか750ccを筆頭に、統一されたイメージで250ccまで(下手すると125ccとか50ccまで)ラインアップされていた。どんなに良いバイクでも「上には上がある」と思ってしまうわけで、女の子の前で「これって250なの?○○くんは400だよね」と言われた若者は買い替えを決意したものだ(本当か?)。でも、今のスクーターには「大型バイクの廉価版」というイメージは少しも無く(少しはあるかな?)、一つの乗り物としてある意味完成されているように感じる。スタイルはずっしりと存在感があるし、タイヤも太く見える。「オレは250ccで十分なのさ」と我慢して乗っている感じがしない。未来マンガに出てくる主人公のバイクのイメージも持っているしな。

 400ccとかそれ以上のスクーターもあるみたいだけど、今までの普通のロードスポーツのように大型バイクを頂点としたラインアップを組むのではなく、250ccのままで進化して欲しいと思う。「高速道路主体の通勤なら400ccモデルをどうぞ」では既存のスポーツモデルと変わらなくなってしまい、「今のオレのバイクってナンバー1じゃないんジャン」と思われてしまうぞ。かつてのVT250(1型・2型)のように、250ccのままで通勤・通学も旅行も帰省も何でも出来るバイクになって欲しいと思う。

 また、今のスクーターブームの前から地味に存在していたスペイシー250やフュージョン、シグナス180なども忘れてはならない。当時はただの変わり種バイクだと思っていたが、将来のニーズを信じて作り続けていたのだろうか。今のバイクメーカーの商品ラインアップの中で、将来の新しいニーズを掘り起こすようなバイクはあるのだろうか。

2007年02月08日

一気走り

 一気走り(バイクやクルマで、数百kmからそれ以上を一気に走る)が好きで若い頃から何度もやっている。今はそれなりに休憩を取ったり途中でのんびりと楽しんだりしながら走っているが、若い頃は飯も食わず寝るのも忘れて走っていたものだ。

 しかし、昨日から今日にかけてニュースで報じられたアメリカの宇宙飛行士(ミッションスペシャリスト)には参った。1500kmを一気走りし、トイレに行かなくても済むように宇宙飛行用のオムツをつけていたというではないか。そこまで一気走りを追求しようとは思わなかったし、そんな方法があるとは思いも及ばなかった。せいぜい水気を取るのを控えたり、コーヒーを飲まないぐらいしか考えていなかったな。子どものトイレが間に合わなくてペットボトルにさせたことは何度かあるけどな。

2007年02月07日

軽トラ・軽バン

 外で作業があり、夕方に会社の軽バンで外出。エアコンもパワステもなしでラジオも壊れていて、3速しかないATはガックンガックン振動が来るけれど、乗っているとなぜか落ち着く。自分のトランポライフが4万円で買った550ccの軽トラック・ダイハツハイゼットからスタートしたからだろうな。その後550ccの乗用バン・ホンダアクティストリートが家のクルマになったりもしたので、軽トラ・軽バンとのつきあいは深いのだ。

 限られたスペースの中で最大限に荷室スペースを取り、かつ最低限の乗員空間を確保している軽トラックや軽バンの機能美はもの凄いものがある、と思っている。特に排気量が550ccから660ccになる前後あたりは究極の姿だと思う(もちろん衝突安全性なんかは今の方が数段上だろうけど)。

 ハイゼットのジャンボは軽トラックなのに運転席の後ろにスペースが若干あり、リクライニングも出来るようになっている。しかも当時はスーパーチャージャー付きのモデルがあり、一度山道で追いかけたことがあったがブッちぎられてしまった(こっちはNAのハイゼットだった)。あれにレカロシートつけて乗るのに憧れていたこともあったなあ。

2007年01月26日

珍しいタクシーシリーズ

 今日はついにAMGメルセデスのタクシーを見た。横浜新道の照明が少ないところで抜かれ、びっくりして追いかけてしまった。下りる出口を通り過ぎて、次の出口まで行ってしまったよ。勢いあまって追い抜いてしまった。

2007年01月17日

マフラー

 オートバイの騒音規制が厳しくなるかもしれないとのこと。最近は250ccのスクーターに音の大きなマフラーを付けている奴が多いけど、それの影響なのかな。

 この20年ちょっとの間に十数台のバイクやクルマに乗ってきたが、全部ノーマルマフラーで乗ってきている。うるさい音が嫌いというのもあるし、替える必要を感じないというのもある。ノーマルじゃないと出場できないレースで走ることを目標にしていたというのもあるな。ノーマルでやや元気な音がするバイク(正規に登録された市販車だが)に乗っていたということもある。なので、「バイク=うるさい=規制強化」と短絡的に言われるのには抵抗を感じるし、「またか」とも思う。まあ、今に始まったことじゃないしな。

 ノーマルがベストと思っている訳ではない。軽さとかメンテナンス性とか、交換時のコストなんかもあるから、純正品ではないアフターマーケットのマフラー(ただし、静かな物)は必要だな。音量とは別に音質とかもあるしな。ノーマルしか駄目というなら、メーカーには最後の1台が廃車になるまで新品を供給する義務が生じるんじゃないかな。そんなの無理だよな。

 昔、週末に江ノ島あたりで爆音を上げて騒ぐ若者たちが問題になったことがある。シャコタンにしたクルマに電車のつり革をつけていた頃だな(関係ないけど、つり革をスクーターに付けるのも流行っていたな)。ある時規制が強化され、改造マフラーが付けられなくなった。すると彼らは、爆音を録音したカセットテープレコーダーをクルマに持ち込み、窓を開けて外に向けて“爆音”を轟かせていた。

 法律や規則を厳しくしたりしても、限界があるんじゃないかな。彼らは格好いいと思っているから爆音をあげたがる。市販品がなくなったらマフラーを自作してでも爆音を出すだろう。

 トレンディドラマの主人公にビッグスクーターに乗ってもらい、「オメェまだそんな馬鹿みてえなマフラーつけてんの? もうそんなの流行んねえよ」とでも言ってもらって、『下品な音を出すマフラーは格好悪い』というイメージを世の中に定着させればいいんじゃないかな。ごく一部のマニアしか乗らなかったヤマハのTWがドラマのおかげで人気車になったそうだから、この作戦はイケると思うんだけどな。

2006年11月17日

レクサスウォッチ その3

第2回
第1回

 今まではレクサスに否定的な意見しか思い浮かべることが出来なかったが、あの大メーカーがそんな浅いことをするわけがない。ではなぜ苦戦を覚悟で(たぶん覚悟してただろう)、実行したのだろうか。

 ヒントになったのは前回引用したデザイン雑誌だ。ネットワークによる情報のグローバル化、一地域の担当者レベルでブランド戦略を練ることの限界・・・この辺が大きく影響しているのではないだろうか。私が趣味としているエンデューロイバイクの世界でも、乗り始めた頃は輸入代理店の情報しか入手出来ない状態だったのが、今ではメーカーの自国のサイトも読めるし、他の国の代理店での販売価格もすぐ分かってしまう。通常の経費以上をノセているのがバレると、ネットの掲示板で話題になってしまう。

 外国製の車・バイクをひとくくりに「外車」と呼んでいた大昔とは異なり、情報が世界中を飛び交っている。「レクサスって日本じゃトヨタなんだぜ」「日本ではレクサスブランドはやってないんだって」などと海外で話題になってしまうことも簡単に予想できる。そして、それではいつまで経ってもメルセデスやジャガーを越えるブランドにはなれないのだろう。だから、日本で多少損をしようがレクサスブランドを成功させなくてはならない・・・んじゃないのかな。

 失敗だったのはLS(セルシオのフルモデルチェンジ)が出来る前に日本でスタートさせてしまったことだ。アルテッツァやソアラなど既存の車のAT変速段数を増やして、内装を多少豪華にしたところでマイナーチェンジとか特別仕様車と同じことだ。アルテッツァやソアラを売っていなかった国では新鮮な素晴らしいスポーツカーとして売れたかもしれないけれど、もともとアルテッツァやソアラを売っている(しかもあまり売れていない)日本で、それを数十万高くして(ついでに値引きも無くして)「新しいブランドの新しい車です」と言ったところで、「この値段だったらベンツやBMWが買える」となってしまうのだろう。

 あと何度かモデルチェンジをすれば「旧アルテッツァ」「旧ソアラ」というイメージも薄まって行って、台数も増えていくことだろう。しかし、苦戦は続くと思われる。そこで、テコ入れ策を考えてみた。

1.独立する

 本社はニューヨークあたりに置いて、エリートビジネスマンに密着したブランドというイメージを強める。「レクサス by トヨタ」よりも「Lexus Co., LTD.」の方がイメージ良さそう。トヨタの連結決算からも外れるぐらいに独立してしまおう。

2.日本法人の社長は外人にする

 レクサスジャパンを作って、新聞のインタビューなんかに登場する社長は細めで若めの外人に。


 上記1~2で、海外からやってきた高級車ブランド、品質は日本車(しかもトヨタ)ってのがアピールできるんじゃないかな。

3.ヤナセで売る

 これは効くだろうな。ヤナセはすごい顧客名簿を持っているだろうし、メルセデスのシェアの切り崩しには効果的なんじゃないかな。ヤナセも喜んで売るんじゃないかな。

4.既存トヨタ店で修理・点検・車検が出来るようにする

 イメージは完全に外車、あこがれのヤナセステッカー、品質はトヨタ、修理点検車検はなじみのトヨタ店。これで何の不安も無く、すべての美味しいところを取ってカーライフを送ることができる。トヨタ店も旧セルシオオーナーとのつながりを継続できるから、トラックやサクシード/プロボックスの売上は今まで通り。

 「そんなことしたらどこも儲からない。ダメに決まっているじゃないか」という意見が聞こえてきそうだ。たぶんその通りだ。他のところでうまく行っていることの美味しい部分だけをつなぎ合わせるなんてことは、そう滅多に出来るものではないだろう。よその美味しい部分を持ってくると、今まで持っていた・築き上げてきた美味しい部分が薄まってしまったり、無くなってしまったりするだろう。でも、それはそもそも・・・

 一地域限定の戦略を世界戦略にしようとしたら、要調整事項が多かった・・・ということなのだろう。

2006年10月25日

レクサスウォッチ その2

 前回の続き。

 2006/10/19のアサヒコムによると、LS460の発売1カ月間の累計受注台数が1万2000台だったそうだ。前回(セルシオ)のモデルチェンジの時は2万5000台だったそうだから、半分以下ということになる。

 クルマとは直接関係が無いが、デザイン雑誌の2005/4/27付の記事でこんなものを見つけた。

http://nd.nikkeibp.co.jp/nd/news/contents/939.shtml

 「自分はレクサスに乗っているが、日本に来ると同じ自動車がトヨタのバッジを付けて走っている。こんなことはやめてほしい」

~ ショックを受けたのは ~ 各地域の販売担当が、独自の商品ブランド戦略を打ち立てるこれまでの手法の限界を、その言葉から実感したからだ。

 深いツボをついている記事のように見えるのだが、クルマ雑誌じゃなくてデザイン雑誌だからこんな内容になったのかな。

 前回も書いたけど、安くて故障の少ない実用車というイメージが強い地域で、新開発ではなく既存の車の別仕様版に高級感を持たせて売るビジネスモデルとしては大成功なのだろう。しかし、トヨタの本拠地日本では既存の車がよく知られてしまっているし、新聞記事では社会面だけでなく経済面でもかならず「トヨタのレクサス」として載ってしまうし、かかる費用の割には美味しいところが少ないんじゃないのかな。

 「サラリーマン奮闘記」みたいな読み物には、既存の店舗からレクサス店に異動した人の話しなども載っているが、これを読むと新しいレクサス店とは言っても経営は今までの店と同じことも分かってしまう(移籍じゃなくて異動なのだ)。メルセデスやBMWと闘うブランドを立ち上げたつもりが、値引きをしない販売チャンネルを増やしていただけだった・・・なんてことはないだろうか。マスコミも最近は「レクサス店」という言い方をよくしているし。

 LSそのものはきっと良いクルマなんだろうから、ペースはどうであれ今後もきっと売れていくことだろう。しかし、販売チャンネルが変わってしまったことにより、他の見えない部分に影響が出てくるかもしれない。元カーセールスマンだった同僚は、「既存トヨタ店でセルシオが売れなくなると、トヨタトラックの台数が減るだろう」と言っていた。

 あと何回かモデルチェンジを繰り返して、旧セルシオ、旧ソアラ、旧アルテッツァと言ったイメージが無くなってくればブランドとして確かなものになっていくのかもしれない。ハイブリッドなんかも搭載して、メルセデスやBMWにないものを強く前面に出していけばまた新たな闘いになるのかもしれない。でもハイブリッドはトヨタのイメージなんだよな・・・

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