2006年8月13日

大三島

 ふと思いついて、大三島に寄ることにする。大山祇神社には先祖ゆかりの品々があって、自分も小学生だったか中学生だったかの時に見に行ったことがある。この辺で子供たちに一度見せておきたいと思ったのだ。高松道・松山道・しまなみ海道を通って大三島へ。

 約30年ぶりの大三島。当時の記憶は断片的にしか残っていないが、展示物を見ていたら見覚えのあるものがいくつかあった。展示物の配置などもほとんど変わっていないようだ。なつかしいね、昔のままだねと誰かに言いたいところだが、当時一緒に来た母・弟・祖母・叔母はみな他界してしまい、思い出話はもう出来ないのであった。

 展示物の中で一番印象に残っていた鶴姫の鎧に再会。唯一の女性用の鎧といわれるものらしい。少年時代にこの鎧を見た時は淡くドキドキしたものだ。心の中で想い出が増幅していたようで、久しぶりに見てみるとやや「あれ、こんなもんだったっけ」という思いもあった。約30年の時の流れをこんなことで感じてどうするんだという気もするが、それだけワシも歳をくったということですな。

 他にも、弁慶とか義経とか源頼朝ゆかりの甲冑や刀なども展示されている。前回の見学では先祖ゆかりの品々と鶴姫のイメージが強烈で、これらの有名どころ(?)のもののことはほとんど覚えていなかった。第一子も第二子も、「刀のサビが凄かった」などと脱力系の感想を言っていたが、何年かすると「凄いことなのだな」と分かってくれることだろう。

 神社の前の饅頭屋でおみやげの饅頭を買ったら、学習塾のチラシが同梱されていた。スーパーマーケットとか本屋とかならともかく、国宝が集まり歴史のある神社の正面にある饅頭屋でなぜ・・・と思いつつ再び四国へ。4年前に食べて好印象だった三津浜駅のうどん屋で遅い昼食。冷たいぶっかけうどんがとても美味しい。

 パワーを取り戻して、暗くなる前に郷里に到着。旅行中「今どこー?」と何百回も言い続けた第三子が、家の前に着いて周りを見回し、石垣を見て「おじいちゃんの家だ」と気付いた時、今まで見てきた中で一番嬉しそうな表情になった。

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