2007年3月 6日

「不可能なんてあり得ない」

 3/5~3/6で新潟出張。まずは普通に出社して2時間ほどPC修理。終わってから同僚に最寄り駅まで送ってもらって出発。モノレール→山手線→新幹線→在来線→在来線と乗り継いで目的地へ。新幹線だけだと「移動」って感じだけど、日中に在来線を二本も乗り継ぐとちょっとした旅行気分になる。燕三条駅では待ち時間が30分ほどあったので、駅に展示されている地元の会社の出品物や名産品センターなどを見て回った。ご飯がくっつかないしゃもじなんかもこの辺で作られているようで、普通サイズだけではなく業務用の特大サイズも売っていた。長さが1m位あってもの凄い存在感だ。給食用の釜なんかで使うのかな。

 夜は駅の近くの洒落た料理店で軽く食べて飲む。会社の人の友人の店らしいので安心して食べて飲める。家から遠く離れた町の素敵な店でホッとできるのはとても楽しい。

 二日目、メインの用事は新工場の電話工事・LAN/WAN設定の打ち合わせ。あっさり終わるかなと思っていたが、通信会社の営業マンが非常にアグレッシブかつエキサイティングな人で話しが合い、面白かったし非常に勉強になった。今まで地道に経験してきたことが無駄ではなかったと分かり嬉しかった。

 空いた時間には派遣社員の勤務時間計算用のエクセルシートを作った。新潟の事務員さんが四苦八苦しているのを見て気軽に提案し試作してみたのだが、思っていたよりもなかなか手強かった。たとえば月の労働時間だけでなく週の労働時間も出したいし、1日が仮に水曜日だったら前月の二日間も表示して週の時間を計算しチェックしなければならない。入力回数は少しでも減らしたい。昼に1時間、午後に15分の休憩があって労働時間から差し引くのだが、労働時間から単純に75分引くだけだと半日休暇の時に計算が合わなくなる。こういった内容は依頼者もそこまではパターンを見切れていないので、ある程度作りながらこちらから聞き取り調査をしなくてはならない。請け負うんじゃなかったと後悔しつつも、出張中の限られた時間の中での作業はなかなかエキサイティングだ。

 たとえば今月だと、1日が木曜日、前月は2月なので28日が水曜日になる。手書きの表とか、エクセルで作られていても手書きに毛が生えたような表だと、25日あたりから表を作って使わない日には斜線を入れたり網掛けをしたりというパターンが多い。これでもいいんだけどどうせエクセルでやるなら出来る限り自動にしたい。いつものように年と月を入れたら自動でその月の1日を計算してその一ヶ月の表になるようにして、それに前後数日分を追加した表にした。せっかくここまでやったから週単位の計算も自動でと思い色々チャレンジしたが、第何週かを計算する「WEEKNUM」という関数がオプション(初回のデフォルトインストールではインストールされない)であることが判明。手元にインストールCDが無く、手が出なくなってしまった。

 残り時間も少ないので、あきらめて宿題にしようかとも思ったが、ここでバイク仲間から聞いた「不可能なんてあり得ない」という言葉を思い出した。部品が無ければ作ればいい、あきらめるなという有り難い(場合によっては辛い)言葉だ。関数が無ければ別の関数で同じ処理を作ればいい。しばし考え、年初の日付を出して日数を計算し、7で割るという方法を思いついた(実際には調整を1入れる必要がある)。これで週番号は取得できる。しかし出来ればその年の第何週かではなく、その月の第何週かを計算させたい。更にしばし考え、表の初日の曜日をWEEKDAY関数で数字にし、それに1ずつ足していった数を7で割り、あまりを切り捨てて週番号ということにした。で、その数字を元にSUMIFで集計し、第1週から第5週の時間の合計が自動で出てくるようにした。こういった表の作成はそれを専門にしている人には当たり前のものなのだろうが、私のような広く浅くの社内運用担当者にはいろいろと勉強になる。仕事の勉強だけでなく、月とか曜日とか週などの仕組みなども改めて考えることになり、面白い。

 一応出来上がってチェックも終わり、説明をし終わったのがちょうどタイムリミットの16時30分。ギリギリだったがなんとか間に合った。それから軽く別の作業とまとめをして17時半に出発。雪が降る中燕三条まで送ってもらい、1分後に来た新幹線で帰京。

 「不可能なんてあり得ない」はKTM仲間から聞いた言葉だ。一度しか会ったことがない人だが、古い左キックのKTMが好きな仲間としてとても楽しく話しが出来た。今は闘病中と聞いている。不可能なんてあり得ない・・・頑張って欲しいと思う。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.leftkick.com/mt/mt-tb.cgi/243

コメントする

Powered by Movable Type 4.22-ja