2008年6月14日

アクセルとブレーキの踏み間違い

 たまの土曜出勤。休暇を取るのも面倒だったので普通に働いた。まだ明るいうちに帰れるのは嬉しいなあ。あまり嬉しいんでドライブスルーでマックシェイクを買って、飲みながら帰ってきた。

 アクセルとブレーキの踏み間違いの事故が報じられることが多くなってきているような。「そんな間違いをする方が信じられない」っていう意見が多くて、高齢者の運転の是非なんかと絡めて話されることが多いけど、先日ちょっとヒヤッとしたことがあった。

 その日は疲れていて、しかも信号待ちでなかなか前に進むことが出来ない状態だった。私が乗っていたのはATの軽自動車だった。ややいい加減な姿勢でブレーキペダルの角を踏んでしまった。たまにあることで、そのうち進んだら足を離すし、長引きそうならじわじわと足をずらせばいい・・・位に思っていた。そしてペダルを踏み直すかと思ったその時、靴の裏が滑って足がブレーキペダルから外れた。「カコン」という音がしてブレーキペダルが戻った。足裏はブレーキペダルとアクセルペダルの間の床に着いた。「ヤバイ」と思った瞬間にはもうブレーキペダルを強く踏み直していた。

 おそらく条件反射的なものだったのだろう。これだけだとまだまだ身体が反応しているから大丈夫かなという気もするが、私は直後に怖くなったのだった。あの力、あのスピードで間違ってアクセルペダルを踏んだら大変なことになるところだった。「ブレーキをもう一回踏むぞ」なんて考える間もなく瞬時に踏み直していた。気が付いたらたまたまブレーキを踏み直していた、という感じだ。次に同じことが起きたとき、100%アクセルとブレーキを間違えない・アクセルペダルに誤って触れることは全くないという自信は私にはない。考えて行動することではなく、瞬時にやってしまうことだからだ。特に軽自動車はペダルが小さいし間隔が狭く、滑りやすいし隣のペダルに触れやすい。アクセルとブレーキの踏み間違いは老人や運転が苦手な人だけでなく、誰にでも起こり得ることではないかと思ったのだった。でも、どんな状況で起きたかは関係なく、調書や報道ではただ「アクセルとブレーキを間違えた」となってしまうのかもしれない。

 オートバイの事故でも「ハンドル操作を誤って」なんて書かれることが多いけど、オートバイってハンドルを操作したらかえって危ないよな。コーナーや交差点で転んだ要因は他の所にあるかもしれないのに、ハンドル操作の誤りで片付いてしまうこともあるかもしれない。アクセルとブレーキの踏み間違いも「高齢」とか「ボケ」とか「下手」だけで片付けるのではなく、他の要因も考えてみた方がいいかもしれない。信号ダッシュ命みたいなセッティングをしているメーカーがあるとしたら、そのメーカーにも責任があるのかもしれないな。

 以来、初心に戻ってブレーキペダルはきちんと踏むようにしたり、長引きそうな場合はサイドブレーキを併用したりしているのだが、すると今度はサイドブレーキを解除し忘れたまま走ってしまったり・・・ん?やっぱりボケが始まっているのだろうか。

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