2008年6月27日

電気代値上げ

 電気代が上がるそうだ。当然予想はしていたが、実際に決定・発表されるとやはり暗い気持ちになりますな。うちでは昨冬は石油ストーブをやめてホットカーペットとエアコンでの暖房にしたのだが、もういちど計画を立て直したほうがいいのかもしれない。夏のうちに壁と床の隙間をコーキングしておこうかな。

 値上げの理由の一つに柏崎原子力発電所の停止が挙がっていたが、なんとも残念なことだ。軽微な被害で安全に(たぶん)停止したのはいいが、火災を自力で消すことが出来なかった。配管の支持方法の変更などいろいろと検討されているようだけど、それは柏崎以外の発電所も次の地震に備えて改装していかなくてはならないのではないだろうか・・・定期検査時だけで交換しきれるものなのかな。そして今も再開できない。関東大震災や新潟地震の経験がある日本で作られる施設なのだからそれなりに準備がされていたはずなのだが・・・「想定外」だったのかな。

 日本では原子力発電の出力調整は認めていないので、原子力発電は一度動き始めると数ヶ月間一定の出力で発電を続ける。なので昼夜の需要の変化に対応することが出来ない。ということは、原子力発電でまかなわれているのは深夜に必要な量相当で、日中に需要が増える分は火力でということになる。深夜電力を利用した揚水発電も行われているようだが効率は低いようだ。昨夏の電力危機の時に職場の同僚が「火力なんかやめて全部原子力発電所にすればいいのに」と言ったのでこの話しをした。同僚は出力調整のことは知らなかったそうだ。

 この夏もおそらく節電が叫ばれる。本当に緊迫した情勢だったら「オール電化住宅の建造・使用禁止」なんてことをやってみてはどうかなと思うがそれはやらないようで、電気は節約したほうがいいのか使ったほうがいいのかよく分からないこともある。休止していた火力発電所を再稼動させたって話しは読んだけど、「フランスのように原子力発電で出力調整をしよう」なんて話しは聞かなかったような・・・。深夜放送やコンビニ深夜営業の規制なんて話しも出ているみたいだけど、電力事情の面では効果が不十分であることが分かるし、逆にそんな話しがお上から出てくると言うことは原子力発電に依存する率を下げる方針を採り始めたのかなと勘繰ってしまいそうになる。どうも本当の情報は回ってこなくて、瑣末な情報や操作された情報に振り回されてしまっているような気がしてしまうのであった。

 こうやって書いていると原子力発電に反対なのかと思われるかもしれないが、ワシは反対でも賛成でもない微妙な立場だ。幼少時から割と身近なところに原発があって、普通の人よりもPR施設を見たり情報に触れる機会がやや多かった。なので「そこにあるもの」という感が強い。安全です・大丈夫ですと言われていたけどそうでもなかったんだなとは思っている。なので、柏崎が停まったことが値上げの理由に挙げられるのが残念なのだ。ちなみに、まったく地震が来なくても30年後には寿命の問題が「再び」やってくる。

 まあ、去年よりも景気が悪くなっているし省エネ意識も高まっているから、案外うまく乗り切れるんじゃないかな。ガソリン代が上がって車が減ったのと同じように、電気代が上がればクーラーの温度も上がり、室外機の熱は下がって案外過ごしやすくなるのかもしれないな。

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