2009年3月23日

ママチャリ

 だいぶ前に書いたが「女性用はやがて一般用になる」という法則が乗り物界にあるのではないかと感じている。ママチャリ、クルマのAT、スクーター・・・どれも最初は男が乗るのは恥ずかしいものだった。でも今じゃ普通に当たり前だ。

 ママチャリに男が乗るようになったのはちょうどワシらの世代だったような気がする。ワシが高校に入学して自転車で通い始めたときはまだブリヂストンのロードマンとかミヤタのカリフォルニアロードなんてのが主力製品で、4~5万円だった。もうちょっと上だとユーラシアとかモノックスなんてのも出てきた頃だったな。街の自転車屋さんだともう少し安いのも売っていた。同級生たちもその辺に乗っているのが多かった。サイクリング車に後ろの荷台をつけ、スポーツバッグをゴムひもで縛るのが普通でしたな。あとはデイパックが流行ってたな。Taucheとか。

 そんな頃、ママチャリに好んで乗っているのは野球部とかラグビー部でしたな。彼らのカバンは大きくて重く、サイクリング車の荷台に載せるのは大変だ。ママチャリなら前のカゴの上にボンと置くだけでいい。前かがみにならなくても乗れるからのんびりと話しながら行ける。ドロップハンドルに必死にしがみついて走るのがなんとなく子供っぽく感じられるようになってきたのがあの頃でしたな。

 そんな世代が親になって、今の子供たちを育てている。MTBに乗ってる子供なんてせいぜい小学生だけ。中学生はもうほとんどがママチャリだ。

 「最近の子はMTのクルマに興味を示さない」なんて話しを先日していたら、同年代の父親に「私ももう何年も乗ってないですよ」と言われた。ああ、たしかに普通はそうかもなあ。いまだにMTに乗って喜んでるのはよほどの好き者か仕事がらみだろう。

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