2009年5月21日

用心する(Webの地図サービスと家庭訪問の話)

 学校の先生がWebの地図サービスに生徒の家を登録し、非公開にし忘れていたというミスが何度かあったようですな。「非公開にし忘れたことがミス」と思われているような気がするが、ワシは「個人情報を伴う公的な業務でそういうサービスを使うことがそもそも間違い」だと考える。

 もし、駅前に置いてある大きな地図がとても詳しくて便利で、しかもそこに誰でもなんでも書き留められるとする。「ここのラーメン美味しいよ」とか「ここから見る夕日は最高」とか書くとみんなで盛り上がって楽しいだろうな。で、そこに「1年1組 ○○太郎の家 東京都千代田区・・・」なんて書く馬鹿はいないよな? ましてや、学校の先生だったら絶対書かないよな?? 横にスーツ着たオッサンが立ってて「暗証番号を入れれば他の人には見えません」と言ったって、100%信用できるかどうか分からないって普通は思うよな??? Webサービスの地図も同じことなんだと思うけどなあ。

 PC・ネットの話しとしてなんとなくPCリテラシー(活用能力)ネタっぽく扱われているけど、リアルな世界に置き換えたらかなりのヤバさだと思うよ。

 非公開に設定したとしても、業者側のミスとかトラブルなどで公開されてしまう可能性がある(Amazonの書評事件なんてあったよね)。もしそうなっちゃっても「申し訳ございません」という言葉だけで済まされちゃうだろうな。そういえば某証券で漏洩事件なんてのもあったばかりですな。

 ワシだったら検索結果を印刷するとかキャプチャして画像で保管しておくとかして、Webサービス会社のデータとしては保管されないようにしておくなあ(それでも検索結果は残るけど)。たとえ自分が管理しているサーバーだとしてもWebサーバーには置かないな。

 百歩譲って、上の方から「非公開にすれば使っても良い」と言われたとしても、名前じゃなくて出席番号だけ入れておくとかして、他人が見ても何のリストだかわかりにくいようにするな。「便利だから」ってだけで何でもかんでも使っていいってもんじゃないと思うのだ。新規サービスだからってすぐに飛びつかず、用心して使い勝手を見る。大丈夫そうだと分かってから大丈夫な使い方で使えばいいのだ。

 または考え方を変えて、教員住所録をWebサービスで作成するってのもいいかもしれないな。災害などがあったときにすぐに対応できるし、不登校の先生(たくさんいるらしいね)への家庭訪問もやりやすくなって便利でいいかもしれないな。

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