2009年7月28日

変遷

 バイク雑誌の編集長さんに「とっても面白いので是非読んでください」と言われた『747-ジャンボをつくった男』を読み終わった。非常に面白かった。

 ワシはボーイングだと727と737が思い出の飛行機だ。727に憧れていたのだが、当時の東京-松山線は737が多くてなかなか乗るチャンスがなかったような覚えがある。たしか朝晩の2往復だったな・・・時刻表には大阪経由の時刻が併記されていた。747が松山線に就航するなんてその頃はまったく予想出来なかった。今は777が中心のようだな。ゴルフの大会などがあると747-400に機種変更されるようだ。

 当時はコンコルドとリニアモーターカーの時代が来ると言われていた。音速なんて言葉、今じゃあまり聞かないような気がするけど、当時はマッハって言葉は小学生の間でもよく使われていた。漫画のタイトルにもなってたしね。

 超音速旅客機が登場するまでのつなぎと言われていた747が、その後約40年にわたって空の主役になった。今もANAのコマーシャルでは人気若手プロゴルファーが747の機長になって他の飛行機を従えている。「747ジャンボジェットは旅客機の親分」というイメージは世界中に浸透していて、他の飛行機では代役が務まりにくいのだろう。幼稚園児に「ほら、ジャンボジェットよ」というお母さんは沢山いるだろうが、「あれはトリプルよ」っていうお母さんは少ないはずだ(マニアは除く)。

 スピードに憧れた時代から大量輸送でのメリットを享受した時代、そして今は燃費が良い小・中型機でのポイントtoポイントでの移動の時代と、旅客機の時代は移り変わってきた。自分の自動車選びもこんな感じだなあと思うことがある。速い車が偉いと思っていた頃、沢山積めるのが便利だと思っていた頃・・・そして今はカブでちょこまかと走ることに喜びを見いだしている。

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