2009年10月24日

三宅島

 三宅島でモトクロスやエンデューロをやることが本当に島のためになるのだろうか。

 世界チャンピオンを呼んでレースをやりたいなんて話しもあるようだけど、どんな世界チャンピオンが来たって、レースを「見る」だけのために休み取って三宅島に行く人って、せいぜい数十人どまりじゃないかな。

 今年の淡路島(特設会場で行われたエンデューロレースに数百人が参加した)や、エンデューロ世界チャンピオン5回のジョバンニ・サラが走った2007年の菅生のレースの経済効果はどれぐらいだろうね。ジュースとおにぎりとガソリンの売上が多少増え、ホテルの空室率がほんの2日程度下がり、高速道路の通行量が若干増えたぐらいじゃないかな。それでも淡路島は「観光客が増えるきっかけになる」という期待ももてるし、菅生はもともと常設のサーキットだから、他のレースやイベントなどに出るなどで菅生に通う人も新たに生まれたことだろう。でも交通不便な離島では、それが見込めない。離島という環境は、本州や北海道・九州などとはかなり条件が異なるように思う。

 さるびあ丸には250ccのオートバイまでしか積めない。オフローダーがトランポ(バイクと荷物運び用の貨物車)を使わずに練習場に行くとは思えない(というか、まず無理)。だから、今のままでは常設コースを設置しても、普段訪れる人は皆無に近くなるはずだ・・・今と同じかもな。年に一回、チャーター船で渡ったバイクが走る島が、真の意味でのバイクの島になる(バイクが盛り上がるという意味ではなくて、バイクが盛り上がって島のためになる)とはとても思えないのだ。

 どうせ大赤字を出すなら、三宅島で世界初の電動MX賞金レースをやればどうだろう。ホンダとヤマハには発電機を出してもらって(結局ガソリン使うんだけど)。そして、電動バイクが無料・保険代だけ実費で借りられる島にすればいいんじゃないかな。オンロードもオフロードも。そうしたら世界中にアピール出来る(たぶん)し、リピーターも生まれるだろうし、海外からも新しもの好きが走りにくるだろう。

 飛行機の定期便が土日だけでも2往復になるような活気が生まれればいいんだけどな。チャーター船とVIP用ヘリコプターだけで完結するようなお祭り騒ぎのイベントでは、地元には定着しないだろう。

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