2009年2月 7日

スタンドを付ける

 以前、キッズ用のフリーライドバイクを作ったことがある。つい先日のような気がしていたがもう6年も経っているらしい。早いものだ。第一子はすでにこの自転車には乗らなくなり、今は26インチのMTBで友達とのサイクリングを楽しんでいる。Deuceは第二子が引き継いで乗っている。

 第二子はダートライディングやフリーライドにはあまり興味が無いようだが、Deuceの乗り味は気に入ってくれているようで、一時は貰い物のフォールディングバイクを使っていたが今はふたたびDeuceをメインにしたいらしい。しかしDeuceにはスタンドがないので不便らしく、スタンドを付けてくれと頼まれていた。

 ワシは高校生時代にサイクリングに目覚めたとき、まず最初にやったことがスタンドを外すことだった。「スタンドがない自転車=趣味専用」というイメージがこびりついている。足代わりの自転車にはスタンドがあった方が便利だと思い第一子用の26インチ(元々はワシと女房用だった)にはセンタースタンドを付けているが、キッズ用フリーライドバイクとしてかなり力を入れて作ったDeuceには付けたくなかったのである。まあ、Deuceはフレームの作りが個性的で、一般的なスタンドは付けられないという理由もあるんだけど。

 しかし第二子はスタンドに対して強い要望を持っているようで、これ以上「この自転車にはスタンドは合わん」と言うのも辛い状況になってきた。信念も大事だが時代に合わせて変化することも同じように大事なのだ。第一線を退いたレーサーが街乗り用にデチューンされた姿も素敵ではないか。そういえば『汚れた英雄』(小説の方)にもBSAかなにかのレーサーにフラットハンドルを付けて街乗り用にしたバイクが出てきていたな。

 そんなこんなで、合うスタンドを探してきた。リアのクイックシャフトの所に装着する簡易的なものだが、立派に立つ(当たり前か)。跳ね上げる時は後ろだけでなく前側にも上げることが出来るので、目立たなくて格好いいし集団走行の時も安心だ(スタンドが付いている自転車と集団走行すると、前車のスタンドと後輪の間に前輪が入りそうでおっかないのだ)。

 個人的にはやや寂しいチューニングとなったが、本人は喜んでいる。これでいいのだろう。そろそろ子供の事は自分でやらせて、自分自身のことに再び注力する時期になってきている。

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