2010年1月14日

JW_CADのような動きが広がるのだろう

 昔、CADソフトっていうのは数十万から数百万した。安い入門用のCADでも十万円近い値段だったな。DOS版の花子は59800円だったか、それぐらいしていたな、確か。一太郎より高かったような覚えがある。

 若い人向けに説明しておくと、花子というのは一太郎と同じ会社が作っていた(今もあるらしいが)グラフィックソフトで、ワープロ文章に絵を貼り付けるなんてのは一太郎と花子を使っていろいろと大変な思いをしてやっていたんだ。Windowsが当たり前になった今となっては特定のソフトを使わなくても簡単だけどね。CADは難しいし高いからっていうんで、花子を使って図面等をかく人はけっこういた。ワシも帳票レイアウトを花子で作成したことが何度かある。

 やがてフリーウェア(無料)のCADである「JW_CAD」が登場し、当初はCAD業界の批判が激しかったが市場の圧倒的な支持を得て成長していった。今では建築工事現場から送られてくる図面はほぼJW_CAD形式である。中途半端な有料CADは淘汰されてしまい、十分な実力を持った専門的なCADソフトと、JW_CADのような無料CADのどちらかだけになってしまったような感じだ。

 もちろん業界によっては別の意見もあるだろうが、ワシの周りではこんな感じである。

 音楽や書籍の世界でも、こんな感じになっていくんじゃないかな。それがいいことか悪いことかはまだ分からない。避けられそうにないという雰囲気ではある。プロの作品にお金を払うということの大切さは良く分かっているつもりだが、プロが作ったものでも駄作や間に合わせなどが多いのもまた事実である。特に最近はそういう傾向が強いな。

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