大晦日。9時半にチェックアウト。元祖長浜屋の前のファミマに寄ってカップラーメンを購入。店員さんに「沢山買いたい」と言ったら箱で出してくれたので一箱買った。大人ですもの。
例年なら昼ぐらいまで名残を惜しんであちこち寄っていくのだが、今年はファミマに寄っただけですぐに都市高速に上がる。
雪で九州から中国地方にかけて高速道路が通行止めになっている。先を急ぐのだ。
雪の影響を受けるのは2回目だ。前回は夜中に降雪があって朝にはやんでいたため、結果的には筑後小郡ICから日田ICまで下道を通るだけで済み「これなら昼まで福岡で買い物でもして、ラーメンでも食べてから来ればよかったな」という感じだったが、今年は山間部ではかなり激しく降り続いている様子だ。山陽道も通行止めになっているので、しまなみ海道にたどり着くこともできそうにない。
九州道の福岡から北九州Iまでの間は走行できたので、とりあえず北九州に向かう。ここは九州。海沿いなら雪はそれほどでもないだろうと睨み、北九州から海沿いに南下して佐賀関にたどり着く作戦を取る。
大分道・中国道・山陽道がダメだったらこの作戦か、あとは延泊して一日延期するかしかない。あとから振り返ってみればたいしたことがないと思ったり、自宅で出発前ならある程度余裕を持って判断できることであるが、旅先での判断は非常に難しい。知識と経験と判断力が問われる。さらに複数での旅行だと説得力も必要だ。
海沿いでもかなり降っていて、かなり慎重に走行しなくてはならなかった。
昼前に「道の駅 豊前おこしかけ」に通りかかったので寄ってみる。
なんの予備知識もなしにぶらりと寄った道の駅だったが、なかなか楽しかったな。昼食はここで買った弁当を車内で食べることにした。
こういう表情にぐっと来てしまうのは、幼少時代に広田尚敬の鉄道写真を良く見ていたからか?
明屋書店を発見。愛媛に近づいていることを感じる。
宇佐から大分の間の宇佐別府道路も通行止め。一般道をじっくりと走行。その分街の景色をたっぷり楽しめる。
日本中、どこに行ってもいろんな店があって人が多いな。ワシの実家のあたりが一番の僻地なのではないかと不安になる。
さらに、クラフト公園近くで大渋滞となった。まったく動かないので多分事故が起きたのだろう。5000円で買った中古コンパクトナビを頼りに無事迂回。中古ナビは今回から導入したものだ。助かった。
渋滞を抜けて日出のマクドナルドで休憩。別府に近づくと道路も2~3車線となり、空も明るくなって「大丈夫そうだな」という気分になってくる。
ラジオの交通情報を聞くと、相変わらず高速道路が通行止めなようだ。さっきの渋滞はやはり事故渋滞らしい。
「さんふらわあ」がいた。見ると「さん ふらわー さん ふらわー」というTVCMを思い出す。
16時の船に乗船。青空が見えるのが嬉しい。
高速道路1000円均一と、更に雪で通行止めの影響だろう。今まで乗った中で一番空いていたんじゃないかな。
フェリーの中のいつもの光景。「何年か前はゲームをするときでもつきっきりで世話しないと駄目だったな」などと思い出す。手をつないで船内を散歩したこともあったっけ。子供の成長を感じる一瞬である。
ワシは携帯でついったーを追っかける。70分の乗船時間はあっという間。「長いな」と思った年も何度かあったけど、今年はあっという間だったな。
無事四国に上陸して実家に向かう。佐賀関では青空も見えたが、三崎は雪が降っている。フェリー乗場の掲示で、実家近くで積雪渋滞が発生していることを知ったので慎重に走行。夜になり渋滞は解消していたが、乗用車が一台、事故で大破して処理中だった。なだらかなカーブが続き、うっかりしていると100km/h近く出てしまう国道の下り坂でいきなり圧雪の凍結路面が出てきたら焦るだろうな。
でも、「上り坂の向こうはたいてい下り坂」「日向の反対側は日陰」「雪はなかなか溶けない」など、当たり前のことなんだな。いろんなものが発達して普段は苦労もなく便利に暮らしているが、人間の生活は実は経験と知恵と勇気が必要なものなのだ。
やや遅くなったので、ショッピングセンターに寄って買出しをしてから実家入り。今年もいい一年だった。