【Computing】のブログ記事

2007年11月20日  

エクセルの端数処理

 某所から「エクセルで教えて欲しいことがある」と電話が入る。わり算をいくつかやって、それらの合計を出したがどうしても合わないとのこと。答えを小数第二位まで出したいらしい。「端数処理してる?」と聞いたら「やった」との答えだが、どうやってやったのか聞いてみると「右クリックして書式設定・・・」とのことで、原因特定。知っている人はすぐに「アレか」と思うことだろう。

 たとえば30個で242円のモノがあったとする。


A B C
 1  価格 入り数 A/B
 2  242 30
 3                   

一個あたりの値段を手元の電卓で計算すると「8.066666666」と表示される。エクセルだったらC2に「=A2/B2」って入れるわけで、

8.066667

となるはず。これを「セルの書式設定」で表示形式を「数値」にし、小数点以下の桁数を2にして

8.07

としていたらしい。で、たとえばこれを10倍すると「80.70」となって欲しいのに「80.67」になってしまい悩むというトラブルである。

 表示は「8.07」だけど中身には「8.066667」が入っているせいで起きる。これを回避するには端数処理をすればよい。私の場合は

切り捨て → int関数
四捨五入 → round関数
切り上げ → roundup関数

を使っている。切り捨てが rounddown ではなく int なのはDOS版のロータス1-2-3のユーザーだったからだ(実はその前にマルチプランも使っていた)。表の中に小数が出てくるときは必ず使うようにしている(たまに忘れる)。


A B C D E F
 1  価格 入り数 A/B C列×10 C列の式 C列の書式
 2  242 30 8.066667 80.67 =A2/B2 標準
 3  242 30 8.07 80.67 =A3/B3 数値、小数点以下桁数「2」
 4  242 30 8.06 80.60 =INT(A4/B4*100)/100 数値、小数点以下桁数「2」
 5  242 30 8.07 80.70 =ROUND(A5/B5,2) 数値、小数点以下桁数「2」
 6                                     
※ D列の書式設定はすべて数値、小数点以下桁数「2」

・・・という感じだ。知っている人には当たり前だけど知らない人はよくぶつかる壁だったりする。素直にぶつかって乗り越えればいいのだが、「そんな細かいこと気にして馬鹿じゃねえの」と逆切れする奴もいるな。

 昔はきれいな表を提出しても経理にそろばんで全部チェックされ、間違いがみつかると「だからパソコンなんて駄目なんだ」と言われたもので、その頃は必死に勉強したものだった。当時はそういう経理のジジイを恨んだものだが、今となっては役立っている。ありがたいことだ。

 あと、PC以前の問題だけど、端数処理をどのタイミングでするのかも社内でルールを決めておいたほうがいいだろう。たとえば原価計算だったら、パーツ一個一個で端数処理をして、それから数量を掛けて合計を出すとか。その辺をまったく考えずにエクセル任せで計算すると、あっという間に1円とか2円合わなくなる。それが100万個売れると・・・ということだ。

 エクセルには関係ないけど、昔98ノートの時代に別売りで数値演算プロセッサという部品があって、それをつけると表計算ソフトがとても速く動くという広告が雑誌に輝いていた。真に受けた私はそれを購入(たしか数万円もした)し、装着した。で、計算すると1円合わない。ロータスのサポートに問い合わせてみたら「数値演算プロセッサの機能をオフにしろ」と言われた。結局、数万円払ってパソコンに重りをつけただけになってしまった。パソコン関連の広告ってあの頃から「速さ」だの「力」だのと嬉しい言葉が並んでいるが、あれ以来あまり信用できないのである。

関連:2007/07/23 50円単位で切り上げ

(2010/01/15追記)  intで処理すると、負の数の時に困るかもしれない。=int(-1.1) は「-2」になってしまうのだ。切り捨てはrounnddownの方がよさそうだ。

2007年11月13日  

災害対策機

 災害対策にサーバーをもう一台導入することになった。今までもUPS(無停電装置)とミラーリングと除震装置はあったが、たとえば地震が起きて3日間停電が復旧しないなんてことになると、その間他の拠点での業務に支障が出るのは必至だった。地震・台風・ハリケーン・ミサイル・悪人などが絶対に来ないなんて場所は無い(熊本には地震が来ないなんて寝言を聞いたこともあったが)ので、二箇所以上に置いて分散するしかないはずだ。ちなみにこれを二箇所どころか世界中に分散させたのがインターネットだ。「堅牢」とPRされるデータセンター一箇所よりも、社内二箇所の方が安くて安心なのではないかと考えたのだ。

 大手の業者から見積を取ると間違いなく数千万円かかるので、裏技と人脈(?)を駆使して中型車一台分程度の予算で収まるようにプランを検討、思い切り用途を絞って最低限のデータ・業務保持が出来るようにした。無事OKが出て、年内稼働を目指すことになった。

 仕事用のコンピューターであれもこれもと欲張るとろくな事がない。中小企業の限られた予算では、出来るだけシンプルに考えて割り切ることが大事だ(割り切るための業務知識も必要だけど)。気心知れている会社ならともかく、知らない会社の「あれもできます」「これもできます」は要注意ナリよ~。

2007年11月 7日  

エクセルのマクロ

 エクセルでシート作りの手伝い。ラベル状のワークシートに直にデータを書いていて書き換えが面倒くさそうだったので、データを別シートに移し一覧性を持たせてみた。あとはデータを選択して印刷・・・と思っていたが、ここまでやったらもう少しアプリっぽくしたいと思い挑戦。1時間ほど試行錯誤し、印刷したいデータの横に「1」と入れればそのデータがラベルの中に入って次々と印刷されるようになった。あとはもうちょっと頑張って、順次データを拾っていくようループさせたり、「1」以外のデータが無視されるよう安全装置を仕込んだり。ループがうまく行かなくて十数枚印刷されてしまうなんて失敗も何度かあったが、それはそれで楽しめる。手間を無くすための仕事ってのは楽しいものだ。

 ただ、「なんでこんなシートが必要なのか」ってのは深く考えてはいけない。それがなんともアレだが~

2007年10月23日  

パソコン用語

 パソコンが特別なものではなくなり、誰もが使うようになってそろそろ10年ちょっとあたりだろうか。

 以前だったら何かトラブルがあると「ちょっと来て」だけだったのが、だんだん使っている人も専門用語のようなものを使うようになってきていて、でもそれが原因で余計混乱してしまうことも多くなってきた。

 たとえば・・・

1) 「ブルーバックになって止まってる」と呼ばれて見に行ってみたら、ただ壁紙が表示されている状態で、アイコン類が表示されておらず、でもマウスポインタだけ動いている状態だった。たまたま壁紙の色が青かった。まあハングアップみたいなもんだから不具合には違いないが・・・

2) 「PCが遅い」と言われてチェックしてみたが特におかしい点はない。メモリも十分とは言えないがまあまあ積んでいるし、何よりもワシが普段仕事で使っているPCよりも速くて高性能のマシンだ。エクセルにグループウェアにIEにエミュレーター・・・といくつかアプリを動かしながらちゃんと動くことを説明し様子を見て欲しいと言ったが、納得できない様子だ。よくよく聞いてみると、「遅い」のは「動作」ではなくて「起動に掛かる時間」のことだった。会社で使うPCって、起動時間がそんなに重要とは思えないのだが・・・っていうか、だったら「起動に時間がかかる」って言ってくれよ・・・

3) 「画面がピカッと消える」と言われた。ピカッっていうことはハードウェアの故障っぽいなあと思いつつ言ってみると普通に動いている。「あれ、ピカって壊れたんじゃないの?」と聞いたら「少し待つと戻る」とのこと。訳がわからなくなって最初から一つずつ聞いてみると、スクリーンセーバーになって画面が消えてしまうらしい。「それって“パッと”じゃないの?」と聞くと「“ピカッと”です」と言う。「何か光った?」と聞くと「光らない」とのこと。最近はそういうのも“ピカッと”と言うらしい。

 まあ、3) はおまけみたいなもんだが・・・他にもいろいろあるよ。

2007年10月18日  

ハイ

 今日も疲れ気味なんで早く帰ろうと思っていたが、夕方からCGIプログラムをいじり始めたら楽しくなってしまい数時間熱中。結局いつもと同じ時間、だけど爽快感は数十倍。誰に指示されたわけでもなく、自分でやりたくなってやる仕事は楽しいな。そっちに遠回りした分、待ってもらっている仕事も片付けなきゃって気になるし・・・な。

2007年10月13日  

ひたすら集計

 エクセルでひたすら集計。vlookup関数のおかげでだいぶ助かっているが、いつまでもこれでやっているようでは駄目だなあ。

 ワシの周囲ではエクセルで表を作るとオートフィルタを使う人が多い。数百行の中からデータを探すときにもオートフィルタで探してしまう。そういうのを見かけるたびに「CTRL+F」を教えてあげるんだけど、しばらくすると戻っちゃうことが多いな。

 オートフィルタは確かに便利だけど、出来上がったデータを眺める時に便利な機能じゃないかな。並べ替えとCTRL+Fを使うだけで相当効率が上がると思うが・・・

2007年10月 2日  

携帯あれこれ

■インセンティブ

 以前から噂にはなっていたけど、通話料が下がり端末代が上がるようだ。うちは今携帯3台で月1万円ちょっと。通話料が3割下がったとしても端末代の値上げ分の方が高くつくだろう。今のうちに機種変更や買い増しをしておいた方がいいだろうか・・・インセンティブや1円携帯をどんどん変更・買い増ししまくるユーザーの問題点もよく分かるつもりだけど、実際の所は値上げじゃん。

■安売り店

 安売り店で携帯を買った場合は余計なオプションサービスをつけられていないかチェックした方がいい。テレビ会議用のオプションとかいろいろつけられて、毎月数百円無駄に払っていた例を見たことがある。

 あと、端末の微妙な不具合が見つかっても、安売り店では対応してくれず、キャリアショップに行ってもマニュアル通りの冷たい対応で終わることが多いようだ。多少高くても信頼出来るショップで買った方がいいし、コネがあれば出来るだけ使うべきだろう。

 長年0円とか1円という金額を見慣れていたせいか、100円ショップで物を買うのと同じ感覚になっている人が多い。実際にはもの凄く高価な商品で、年間で10万円以上使うサービスに使う機器だということを思い出した方がいいだろう。6万円のパソコンを買うときにどんな店で買うか、パソコンが壊れたときに自分で直せるか・誰に助けて貰うかを考えてみて欲しい。パソコンはある程度知識がある人だったら直したり調整したり出来るけど、携帯電話は認証されたプロ以外何も出来ない。

■白い携帯

 毎日楽しみに読んでいる技術系サイトの掲示板で、基地局数の話題がようやく終息したようだ。ライバル社並の4.6万局に増やすという話しが出て、途中までそれほど増えていないが本当に出来るのだろうかと注目していたが、数字上は達成したようだ。ただし、総務省発表の無線免許局数はそこまで達していないとのこと。途中から中継局もカウントして数字を合わせたらしい。

 ワシのところにもよく売り込みの電話がかかってくる。本部からも来るし代理店からも来る。「そちらが発表した基地局数と、総務省発表の免許局数とが合わないので信用できません。最近ネットでも話題になっていますよね」と言うと「ええ・・・」となってしまい、そこで終わってしまう。以前だったら「そうですか?」と意味が理解できないようだったが・・・ネットで話題になっている件は本部や代理店でも認識しているようだ。

 2回交換した同僚の携帯がまたまた同じ不具合発生とのことで、本人は「もう解約したい」と嘆いていたが「泣き寝入りする必要はないからもう一回だけ」と交換することになった。ワシが仲介して売買した機種ではないのでここまでする必要も正直ないのだろうが、乗りかかった船というか、ここで「関係ない」と逃げるなら最初から首突っ込むなという話しになってしまうので、もう後には引けないのであった。

 いろいろあったけど今回の交換でなんとかなりそうだ。安さに釣られて安売り店で買ってしまうと後々大変なことになると改めて実感。

 同僚を送っていく途中色々話しをしていたら、ラーメンに飛行機にといろいろ趣味が似通っていることが判明。着陸する飛行機が大好きでよく見ているという。ただ、鮫が好きだそうで鮫と飛行機の共通点を話しているうちにだんだん鮫の深い話しになっていったが、これは今ひとつよく分からなかった・・・

 ラーメン話で盛り上がっているうちにたべたくなり、久しぶりに「とんでんかん」へ。替玉を2回する女性は初めて見たかもしれない。しかもニンニクもバンバン入れてたな。調子がいいと4回位するそうだ。

 近所の駅まで無事送り届けた後はジムへ。今日は食事をした後だからのんびりと・・・と思って50mずつ何度か泳いだが、なんだかいつもよりも調子がいい。結局いつもよりも長く泳いだような気がする。

               
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