【クルマ・バイク】のブログ記事

2009年4月16日  

ヘルメットの寿命

 昔、女の子とツーリングをするのにヘルメットを買わせたことがある。ちゃんとしたメーカーの、内装の一部分(頬のあたり)が交換できるタイプだ。3万円近くしたんじゃないかな。数回被った後、使わなくなったのでしまっておいた(別れたんじゃなくて、結婚・出産のためですな)。

 カブに乗るようになり、あのヘルメットまた使えるなと思って数年振りに出してみると・・・頭頂部のスポンジが風化してボロボロと落ちてきた。数回しか被っていなくて外観はきれいだけど、これじゃとても女性には被らせることはできませんな。

 ヘルメットの大切さはよく分かっているつもりだけど、でもこれはないよなあという気もする。他の部分は全く問題ないのに、一箇所だけボロボロなんだもんな。クッションと言うより、買い替えを促すタイマーの働きをするスポンジなのだろうかと勘ぐりたくなる。スポンジだけなんとか貼り替えて使ってやろうかな。メーカーによると寿命は2、3年ってことだけど、たまにしか使わないもんなあ・・・何かいい方法はないのだろうか。昔は高い部品・用品を買って金欠になることが幸せだったけど、今はもうそんな馬鹿はやっていられない。

 大手用品店に行くと置いてあるヘルメットは半分ぐらいが聞いたことのないメーカー製の外観重視で安価なモデルだ。有名な2社のヘルメットは一部のマニアしか被らないものになってしまったのだろうか。クルマに乗るときに絶対必要だけど寿命がたった3年で価格は3~5万円なんて用品、あったっけ?

2009年4月15日  

HY戦争

 ヘルメットと言えば・・・以前バイクの神様(本人がそう言ってる訳じゃないけど、そういうタイトルの本にそう書かれていたことがある)に聞いた話し。

 昔HY戦争と言って、ホンダとヤマハが壮絶な戦いをしたことがあった。詳しくは本なりWikipediaなりを読んでいただくとして、ある人がスクーターを買った時の話しだそうだ。ご兄弟はいますかなんて話しになって、弟がいると答えるとじゃあ是非弟さんとご一緒になんて話しになり、2台でもの凄い値引きになったそうだ。で、バイクに乗るならヘルメットが必要(当時50ccは被らなくても良かったのだが、用心深い人はちゃんと被っていた)ってことでヘルメットを買ったら、なんとバイクよりもヘルメットの方が高かったそうだ。

 ワシがバイクに興味を持ったのはちょうどこのHY戦争の終わり頃らしい。当時はあまり意識しなかったが、そういえばあの頃はスーパーマーケットの店頭広場でよくバイクの即売会をやったりしていたような気がする。新車を買った訳じゃないのでワシは直接の恩恵(?)は被っていないのだが・・・あの頃街はスクーターがあふれていた。ヤンキーじゃない普通の可愛い女の子も制服姿でスクーターに乗っていたもんな。女の子にはJOGが人気でしたな。

2009年4月14日  

バイクと軽自動車の間

 先日のタンデムの時に思ったが、ヘルメットってのは頭を守ってくれる大事な用具だけど、バイクに乗るときの面倒くささの一部分にもなっちゃってますな。

 クルマだったら「今日はセットを乱したくないから歩いていく」とか「えー、あたし今日スカートだからいいよ」なんてことは起きないわけで。今までは「バイク用の服を買う楽しみがある」なんて言いくるめられてきたような気がするけど、そういう「趣味性」とは違ったアプローチもあってもいいかもしれない。

 屋根付きの三輪スクーターで、座席を自動車用にしてシートベルトを付ければヘルメット無しでもイケるようにならないかな。たぶん現状でもミニカー登録すれば法律上は無しでも大丈夫なんだろうけど、みんな自主的にヘルメットを着用しているようだ。役所でもそう言われたって話しを友人のブログで読んだことがある。ここでBMWのC1の事を思い出したが、調べてみると生産中止になってしまったようで・・・残念ですな。

 たぶん、二輪車の不便な所は自動車と軽自動車が全部カバーしちゃったんだろうな。残ったのは趣味性と、機動力を中心とした実用性、あとは維持費がクルマに比べて多少安いこと。今までは趣味性の部分がバイクの最大の魅力だと思ってきたけど、実用性と維持費の方がこれからは大事なんじゃないかな、と思うようになった。

 以前、ミゼット2を数ヶ月間使わせてもらったことがある。バイクと自動車の両方の良さを持つミゼット2の使い勝手に感心しながら、先代のミゼットをはじめとする360ccの軽自動車のことなどに思いを馳せていた。たぶん初代ミゼットは自動車とバイクの間の「便利な道具」だったんじゃないかな。今の軽自動車はほとんど普通自動車と同じ所まで行ってしまい、バイクと軽自動車との間がかなり大きく開いているように見える。

 ビッグスクーターがそこに位置するのかなと思ったこともあったが、いつのまにか軽自動車を飛び越えた独特な乗物になってしまったような感じがしますな。あれに乗った日には「あら、○○さんの旦那さん、仕事辞めたのかしら」なんて言われちゃいそうな感じが。

2009年4月11日  

駅前で待ち合わせ

 最近は土日の移動の用事は出来るだけカブで済ますようにしている。今日は女房が用事で出かけていた。行きに「カブで送ってやろうか」と言ったら馬鹿者扱いされたが、帰りに「迎えに行こうか」と聞いたらそれは大丈夫だったようで、迎えに行くことにした。どうやら人に会う前にヘルメットをかぶったり脱いだりするのが嫌らしい。まあ普通はそうだよな。

 待ち合わせは隣の駅にした。最寄りの駅だとバイクを止めにくく、広い反対側まで行くと隣の駅に行くのよりも手間がかかる。隣の駅はワシが6歳から25歳ぐらいまでよく使った駅である。久しぶりに駅前にバイクを止めて、人や車や電車を眺めていた。

 ふと気が付くと、ヘルメットをもう一個持って駅前で女の子(女房だけど)と待ち合わせなんてシーンは初めてかもしれない。今までクルマの方が圧倒的に多かったし、一人乗りのバイクでストイックに乗るフリしている期間も長かったもんなあ。

2009年4月 9日  

刷り込み?

 同僚からサブレーを貰ったので仕事の合間に食べていた。鳩サブレーだと思い込んで食べていたが、よく見たらひよこサブレーだった。初めて見たな。幼少時から鳩サブレーはよく見かけていたので「サブレー→鳩」という図式が頭の中にいつのまにか出来ていたようだ。

 クルマやバイクの「○○マニア」なんてのも案外こんなもんかもしれないな。小さい頃に絵本やテレビ、親の車などで触れる機会があっていつのまにかエンブレムやイメージが刷り込まれ、大人になってから後付けで理由の言葉を付け加えているだけだったりして。

2009年4月 8日  

ペラ修理

 4/7~4/8でベンちゃんのプロペラシャフト修理が一応完了。乗ってみたらまだ多少音がなるけどだいぶ良くなっている。またトウブン乗れそうだな。嬉しいな。

 パーツ屋さんのせいか扱い元のせいかは分からないが、長さがまったく違うものが入ってきたり、再確認したら7mm違いで二種類あって旧部品の寸法を再チェックしたりといろいろ大変だった。この巨体で7mm差ってどんな意味があるんだろうか。勘弁して欲しいよなあ。

2009年4月 5日  

カブのライバル

 ホンダ・スーパーカブのライバルといえばヤマハ・メイトやスズキ・バーディを思い浮かべる。見た目は良く似ていて、バイクに興味が無い普通の人はもちろん、バイクが好きでもビジネスバイクには興味がないって人には見分けが付かない位イメージは似ていた。

 この2つのライバルが、現在では全く異なる方向に進化を遂げている。

 まずはヤマハ。メイトは生産終了となり、GEARというモデルが登場した。一言で言うと「がっちりとしたスクーター」かな。以前は2サイクルメイトがあって、4サイクルのカブに比べてパワフルな走りが売りだった。しかし排ガス規制の影響で2サイクルが販売終了となり、本家のカブに比べて売りが弱くなってしまったので大幅に路線を変更した・・・ってところだろうか。今までのメイトとは180度異なる方向でビジネスバイクの市場に切り込んでいるようだ。ビジネスバイクって独特の取っつきにくさがあって、400ccや750ccを乗りこなす人でも説明を受けないと操作できないことが多い。そういう"伝統"を捨てて、誰でも乗れるスクーターの様式でビジネスバイクを作ったようですな。

 スズキはバーディーがモデルチェンジを続けているようで、これの内容はある意味「究極のカブ」とでもいうべき内容に見える。テレスコピックフォーク、パイプハンドル、前後14インチのキャストホイールにチューブレスタイヤ・・・カブに乗ろうと思ったときに気になる部分が全て解決されているかのような作りで、ある意味「カブを超えた」って感じがしますな。

 カブ・GEAR・メイト・・・この3機種の進む道がそれぞれ非常に興味深い。これに3輪のジャイロXを加えた4機種はどれも魅力的で、将来ビジネスバイクを使った仕事を始めるときは深く悩みそうだ。まあ、そんな予定はまったく無いんだけどな。

 ビジネスバイクと言えば・・・飲料メーカーのオネーサンたちが3輪のジャイロUPやジャイロXで配達しているシーンをよく見るけど、半ズボンの制服で大股開きで乗っているのはどうにかならないのかな。バイクに乗る仕事なら制服は長ズボンの方がいいだろうし、飲食物を股ぐらに挟んで配達するのはいろんな意味で良くないよね。

2009年4月 4日  

体が覚えていた

 スーパーカブのミッションといえばロータリーと呼ばれる「N→1→2→3→Nに戻る」を思い浮かべる方も多いだろうが、現在ロータリーと表記されているのはプレスカブと呼ばれる新聞配達用だけで、他のカブは「3段リターン」または「4段リターン」と表記されている。これは、基本的にはロータリーなんだけど、停止中のみトップギアからNに入るよう安全装置が組み込まれていて走行中は3または4からNには行かないから「リターン」と表示されているらしい。

 確かに、走ってる最中にシフトアップするつもりでトップからNに行ったりしたら怖いもんな。カブ90は3速しかなくて、「もう一速アップ」と思って踏んだけどもうギアがなかったなんてことは何度も起きる。プレスカブはきっとあえてその技を使いこなす達人たちが使うバイクなんだろうな。

 で、カタログ上はリターンとはいえ、普通のバイクの「1・N・2・3・4・5」とは違って「N・1・2・3」なのである。普通のバイクだったら『Nから踏み込めば1、足の甲でかき上げると2(半分かき上げればN)、あとはずっとかき上げて3からトップまで』という動作だが、カブ90の場合は『最初はN、踏み込んで1、もう一回踏み込んで2、もう一回踏み込んで3』なんですな。ちなみにカブの場合シフトダウンは足の甲ででかき上げるんじゃなくて、後ろ側をかかとで(またはつま先を後ろに移動して)踏む動作になる。最初は戸惑ったが、数時間で慣れた・・・つもりだった。

 特に何もすることのない土曜日、家族それぞれ思い思いのことをしているのでワシも自由行動をしようかと思い、カブでコーヒーを飲みに出かけた。2軒ハシゴしようかと思ったが軽く雨が降ってきたので1軒だけにし、家に向かってアクセルを開けた。土曜日の午後で雨が振り出したため道は混雑気味だった。渋滞を避けて川沿いの道を走った。

 さらに裏道に入り、舗装していない区間を通ることにした。数年に一回通る道だ。なんてことはない川沿いのフラットなダートだが、久しぶりに街をバイクで駆け抜ける快感に酔っていたワシの目には懐かしいオフロードのフィールドと同様に映った。カブに乗るときはカブらしく乗るようにしているが、このときばかりは久しぶりにステップの上に立ち、両腕で輪を作るようにしてグリップをやや外から持ち、アクセルの開け閉めをこまめに行いながらダート路面との対話を楽しむ。普段はニーグリップができず「カブ」ということを常時実感させられての運転だが、立ち上がってシートを足で挟み込んだ瞬間、乗っているバイクの銘柄なんてどうでもいい話になった。路面との対話だけに意識を集中した。

 至福の時間はほんの数十秒だったが、他の趣味での数時間分と同じぐらいの快感が脳内に広がったような気がする。90度ターンが目前になる。トラクションを保持しつつ減速する。

 モゴモゴモゴ・・・

 あれ? なぜモタつく??

 しかし、瞬時に気付いた。

「あ、これカブだ」

 無意識のうちにシフトダウンの動作をしていたようだ。で、カブなので逆に2速から3速にシフトアップしていた、というわけだ。改めてブレーキングとシフトダウンを行い、十分に減速してから右にターン。ダートを抜けて舗装路に戻った。

 本来ならカブの運転をミスったことで反省しなければならないのだろうが、ワシは体がダートバイクの操縦を覚えていたことがとても嬉しかったのだった。

               
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